東京オリンピック、テコンドーで銅メダル2つ!
2021年07月25日付 Hurriyet 紙


東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるトルコ勢初のメダル獲得はテコンドーだった。テコンドーのトルコ代表であるハカン・レチベル選手は、ボスニア・ヘルツェゴビナのネジャド・フシッチ選手を破って銅メダルを獲得。同じくテコンドーでトルコ代表のハティジェ キュブラ・イルギュン選手も、キミヤ・アリザァデ選手を破って銅メダルを獲得した。

東京2020オリンピックで、テコンドーで銅メダルを獲得した国民的アスリート ハカン・レチベル選手がトルコに今大会初の成績をもたらした。

幕張メッセAホールで開催されたテコンドーの試合で、ハカン選手はベスト16予選でブラジルのエジバル・ポンテス選手を下して準々決勝に進出。しかし準々決勝で、21歳の国民的テコンドー選手であるハカンはイギリスのブラッドリー・シンデン選手に敗れ、決勝進出を逃した。

シンデン選手の決勝進出後、敗者復活戦でニュージーランドのトム・バーンズ選手と対戦し、ライバルを下したハカン選手は銅メダルをかけた試合への出場権を獲得。3位決定戦でボスニア・ヘルツェゴビナのネジャド・フシッチ選手と戦ったハカン選手は、順調に試合をスタートさせた。第1ラウンドを14-5でリードし、第2ラウンドは落ち着いた試合展開で3-3の引き分けで終了。この結果、合計スコア17-8で優位に立った。

後半も対戦相手のプレッシャーを浴びながらもハカン選手はミスをみせず、結果的に5-5でラウンドが終了。試合は22-13でハカン選手の勝利となり銅メダルを獲得した。

■もうひとつのメダルはハティジェ選手から

東京2020オリンピックで、57kg級で争ったテコンドートルコ代表のハティジェ・キュブラ・イルギュン選手も銅メダルを獲得した。

幕張メッセAホールで開催されたテコンドーの試合で、ハティジェ・キュブラ選手がベスト16予選でコスタリカのニシ・リー・リンド・アルバレスを退け、準々決勝に進出。しかし同代表は準々決勝で、米国のアナスタシヤ・ゾロティックに敗れ、決勝進出のチャンスを逃した。ゾロティック選手の決勝進出が決まり、ハティジェ・キュブラ選手は敗者復活戦への出場権を手にした。

敗者復活戦で、29歳の国民的アスリートであるハティジェ・キュブラ選手はモロッコのナダ・ラーラジと対戦し、その後の銅メダル争いでは、難民選手団のキミヤ・アリザァデ選手(イラン出身)と対戦した。

試合の第1ラウンドを3-2で終えたハティジェ・キュブラ選手は、好調の第2ラウンドを2-0で制し、合計スコア4-3でリード。最後までミスを犯さず、最終ラウンド4-3、試合の合計スコア8-6で勝利し、銅メダルを獲得した。

この結果、ハティジェ・キュブラ選手は、ハカン・レチベル選手に続き、今回のオリンピックでトルコに2個目のメダルをもたらした選手となった。

また、トルコのメフメット・ムハッレム・カサップオール青年スポーツ大臣もこの試合を観戦した。

■トルコの歴代メダル数93個に

テコンドートルコ代表ハティジェ・キュブラ・イルギュン選手が、東京2020オリンピックの57kg級で銅メダルを獲得したことで、トルコの歴代オリンピックメダル数は93個となった。

トルコは1908年ロンドン大会で初めてオリンピックに参加し、その後、6つの種目で金メダル39個、銀メダル25個、銅メダル27個の合計91個のメダルを獲得してきた。

テコンドーの試合が行われた日は、68kg級のトルコ代表選手ハカン・レチベルがその日初のメダル争いで試合に出場した。そしてボスニア・ヘルツェゴビナの対戦相手を打ち負かし、ハカンはトルコに92個目のメダルをもたらした。

ハカンの後にメダル争いに参加したハティジェ キュブラ選手は、難民選手団のキミヤ・アリザァデ選手(イラン出身)を下して、トルコに与えられたメダルの93個目の保持者となった。

また、これによりトルコ代表選手が獲得した銅メダルの数は29個に増えた。

■テコンドー競技では9個目のメダル

ハカン・レチベル選手とハティジェ キュブラ・イルギュン選手が獲得した栄光により、トルコのテコンドー競技におけるオリンピックメダルの数は9個に増えた。

2000年シドニー大会で銅メダルを獲得したハミデ・トスンに始まり、以降、オリンピックでメダルを獲得してきたトルコのテコンドーは、2004年アテネ大会でのバフリ・タンルクル(銀)、2008年北京大会のアジゼ・タンルクル(銀)とセルヴェト・ターゼギュル(銅)と続けてメダルを獲得している。

その後、テコンドーのトルコ代表は、2012年ロンドン大会でセルヴェト・ターゼギュルが金メダル、ヌル・タタールが銀メダルを獲得。さらに2016年リオ大会でもヌルが銅メダルとともに帰国した。

今回、ハカンがテコンドーのトルコ代表として6人目のメダリストとなり、ハティジェ キュブラが7人目としてこの歴史に名を連ねる。

■テコンドーのメダルシリーズ

テコンドー トルコ代表は、直近6回のオリンピック大会でメダルを獲得してきた。

2000年シドニー大会で初のメダルを獲得したテコンドー選手団は、その後の5大会で手ぶらで終えることはなかった。そして2020年東京大会でも、表彰台に2度上るという勝利を示した。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:51393 )