10日目、各地の山火事鎮火
2021年08月08日付 Hurriyet紙

トルコは、10日ぶりにようやく一息ついた。アンタルヤとムーラでの大火災は鎮火したか、あるいはその目処がたった。未だ続いている火災も、勢いが弱まった。メフメト・エソイ文化観光相は、「アンタルヤ、ボドルム、マルマリスの山火事は鎮火した」と声明を発した。

トルコは約11日間の闘いで、ついに炎の大部分を消し止めた。特にアンタルヤ県マナヴガト郡の森林と一部の居住区を灰と化した山火事が制圧された。

昨日(7日)正午ごろ、ベキル・パクデミルリ農業森林相は記者会見を行い、山火事に関する最新の状況を以下のようにまとめた。「今日までで、森林機構は47県で発生した223件の山火事と闘った。そのうち217件は制御できている。」

■「アンタルヤ、ボドルム、マルマリスの山火事は鎮火」

一方、メフメト・エルソイ文化観光相も、午前中にツイッターのアカウントで次のように述べた。
「アンタルヤ、ボドルム、マルマリスの山火事は鎮火した。農業森林省を始めとして、尽力したすべての省や組織、そして市民に感謝している。」

■6ヶ所で火災が継続中

ムーラ県のキョイジェイズ、カヴァクルデレ、ミラス、ヤタアンと、アイドゥン県チネ、ウスパルタ県スュトチュレルでは火災が続いている。これらの火災の他に、157件の局地的な火災との闘いが行われた。未だ火災が続いている地域では、航空機16機、無人航空機(İHA)9機、ヘリコプター57機、無人ヘリコプター1機、散水車と水タンク車850台、重機150台、職員5,250名、そしておそらく同数程度の数の他の件に対応している人員とともに、火災との闘いが行われた。

■損害は補償する

「昨日までに、ギュンドームシュとマナヴガトの火災を鎮火した。この消火活動で森林作業員2名が犠牲となった。農地1万5,000デカール(15平方キロメートル)が燃え、畜牛263頭、羊・山羊2,783頭、鳥類27,470羽が死んだことを確認した。これらについてはすべて補償を行う。この件に関する対応が続いている。空の部隊は全部で航空機15機とヘリコプター57機からなっている。森林団も水陸両用飛行機3機、ヘリコプター39機、軍警察のヘリコプターと7機と国外から合計20機の航空機を持っている。海から離れた起伏ある土地では、ヘリコプターの優位性をより活かすため、貯水池を作っている。

■厚意に感謝を

「困難な日々を乗り越え、協力して傷を覆おう。我々の祖国は緑と、青と、楽園の祖国である。この地域の元の美しさを取り戻そう。支援をしてくれたアゼルバイジャン、ウクライナ、スペイン、クロアチア、イラン、ロシアとあらゆる組織、自治体、支援団体に、あらゆる厚意に感謝する。」

■EUの航空機が撤退

パクデミルリ農業森林相は、EUから派遣されていた航空機2機が帰国したことに触れ、EUによる水陸両用飛行機1機がさらにトルコから撤退するという情報を得たと述べた。パクデミルリ大臣は、これらの航空機はギリシャとEUでも深刻な火災が起こっているため撤退したと延べ、「アゼルバイジャンの兄弟たちは我々の側に留まっている」と述べた。

■土地と森が同じ色に

マナヴガト、アクセキ、ギュンドームシュ、イブラドゥ、アランヤの境界の59の地区では火災が11日間続き、土地と森が同じ色になった。灰色になった一部の木々の内部は燃え続けている。マナヴガト郡スルトキョイ地区では、大部分が火災による被害を受け、松の木に実った松ぼっくりも真っ黒になった。

■住居が灰に

山火事はアンタルヤでも大きな影響を与え、居住区にも被害をもたらした。多くの地区が放棄され、一部の村の住人は住居を失った。約1,000人を対象に被害状況の調査が行われて、6,340の場所が調査され、被害状況が確定した。2,164棟が被害を受けたことが明らかになった。そのうち1,352棟の被害は甚大である。住居の建て直しと生命の安全のため、取り壊し作業が開始され、503棟の取り壊しが完了した。この地域には、4,750万リラの現金による支援が行われた。

■火災の最新情報

・アイドゥン県チネ:一昨日ムーラ県ヤタアンからチネに広がった火災の消火活動が続いている。昨日再び風向きが変わったため、火災はムーラ方向に向かって広がり始めた。

・ムーラ県セイディケメル:昨日森林地帯で火災が発生し、空と地上から消火活動が行われた。空が暗くなったあとも地上からの消火作業が続けられた。

・ムーラ県キョイジェイズ:火災により一昨日5地域が放棄され、昨日もオトマンラル地区が放棄された。消火活動が続いている。

・アンタルヤ県カシュ:アンタルヤ県カシュ郡の5ヶ所で森林火災が発生したが、鎮火した。

・イズミル県カラブラン:マキ灌木地で火災が発生し、上空と地上からの消火作戦で概ね鎮火した。7ヘクタールの土地が被害を受けたことが明らかになり、土地の冷却作業が続いている。

■雨の喜び

マナヴガトの森林火災で、数日間全力で闘った森林作業員と消防チームは、冷却作業を行っている。作業中に雨粒が落ちた瞬間、森林作業員たちは大いに歓喜した。一部の作業員たちは手を広げて空を見上げ、「ありがたい」と祈りを捧げた。作業員らは、「今、私達だけではなく、山の虫たちや狼、鳥も祈りと感謝を捧げているだろう。この雨に何日間でも感謝し続けなければならない。皆の顔が笑っている。幸せだ」と述べた。(アナトリア通信)

■ミラスで発電所に警戒

ムーラ県ミラスの森林火災は7日目に入り、フェスレーン地区とイェニキョイ火力発電所線では炎影響が収まりつつある。火災が鎮火したアンタルヤの消火チームが、この地域に派遣され、空からの消火活動が強化された。発電所周辺では水タンク車や散水車、重機と何百人もの人員が待機している。発電所周辺の灌木地は刈り取られ、一部の木も強制的に伐採された。火災が発電所に近づいたため、発電所周辺にも溝が掘られた。TOMAも、発電所周辺での火災の危険性に備えている。ミラスのムハッメト・トカト市長は、夜にツイッターにメッセージを投稿し、火災は発電所から約4km離れたところで続いていること、上空と地上から消火活動が続いていることを明らかにした。(ハンデ・ナイマン記者、ジャヴィト・アクギュン記者/DHA通信)

■疲弊した戦士たち…

アンタルヤで7月28日に発生した山火事の消火活動を支援するため、ディヤルバクルからヤロヴァまで国中からやってきた森林作業員や消防士、全公務員は、家族や命を顧みず消火活動に加わった。森林総局所属の森林作業員も、火災が最も激しい所で、まばたきもせず、命をまったく顧みず、何日も不眠と疲労、何kgもの重さのあるホースを抱えて炎の中に入っていった。

■殉職者2名に感謝を…

カラビュクから消火活動のためやってきたジハン・トシュル氏は、火災で負傷した腕を包んで職務に戻った。このことは、作業員たちの大きなモチベーションのもととなった。エルダル・トヴァカ氏とヤシャル・ジンバシュ氏は、火災との闘いの中、炎に包まれた放水車の中に残り命を落とし、大きな悲しみをもたらした。しかしこの悲しみによって森林作業員たちが火災との闘いを諦めることはなかった。(セミフ・エラソズレル記者/DHA通信)

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(翻訳者:永山明子)
(記事ID:51456)