対面授業開始の報で大学所在の街で家賃上昇
2021年08月30日付 Cumhuriyet 紙

9月に大学が対面授業に移行することが発表された後、学生を多く抱える県で家賃が一月で5%から28%の間で上昇した。最も上昇したのはイスタンブル、アダナ、テキルダーであった。

トルコの81県に所在する大学で300万人以上の学生が教育を受けている。多くの都市にとって、大学生はその都市の経済の原動力となる一要素である。不動産の評価を行うEndeksa.comは、学校の開校との情報の後に調査を行い、この事態の展開が家賃へ反映したかを調べた。調査によると、全ての都市で家賃に学生値上げを加算し、家賃が5%から28%の間で上昇した。

■家が増えないと家賃は下がらない

イスタンブルで学生の数が多いファーティヒとウスキュダルの不動産業者は、昨年、多くの学生がいなくなり、不動産では動きが停止したと述べて、対面授業の情報に続いて市場が活発になり、家賃では50%に及ぶ上昇があったと述べた。エディルネでも不動産業者は、家賃の上昇は50%代を超え、同じ家を何度も又貸しする詐欺も現れたと述べた。

不動産業者によると、問題は家不足による。住宅提供を増加させる必要があると述べたトルコ・全不動産アドバイザー連盟ハジュ・アリ・タイラン会長は、この上昇が建築費の上昇が原因であると述べて、「家の償却期間が、以前は18年から20年であったが、現在は30年まで伸ばせる。100万リラで家を購入した投資家が家を賃貸に出すと、2500リラである。しかし、銀行の利子に投資するなら、10万リラから11万リラを得られる。このような理由で建設費用を減らさずに家賃を下げることはできない。これについては、法的規制もない。住宅供給を増やす必要がある。」と話した。

イスタンブルで1㎡当たりの家賃の平均は19.71リラ、家賃の平均は1892リラであると述べたEndeksa.comのギョルケム・オウト上級役員は、この夏は賃貸住宅および販売住宅の棟数が減少した述べた。

イスタンブル建設協会ナジミ・ドゥルバカユム会長は、公式データによると、建設費用はここ1年で42.4%上昇しているが、実際は、この上昇が100%を超えていると述べて、「上昇した住宅価格が原因で購入が行われず、賃貸住宅の供給が十分でなくなった。これも家賃に影響した。[公式統計以上の]インフレを理由に貸主と機会主義者な不動産業者が投機的な家賃上昇の態度をとったことで、家賃が急騰することに繋がった。現在、銀行の現行の消費者金融部門管轄の住宅ローンを用いて住宅所有者になることは徐々に困難になっている。」と述べた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:51538 )