モロッコ:国王が南方司令官を監察官に任命
2021年09月16日付 al-Quds al-Arabi 紙


■モロッコ国王が軍の新しい監察官を任命する

【ラバト:AFP】

モロッコのムハンマド6世国王は水曜(15日)、王立軍ナンバー2である監察官を新たに任命したと王宮府が公式通信社の声明を通して発表した。

声明によると、国王は「2017年よりこのポストを務めていたアブドゥルファッターフ・ワラーク中将の後任としてバルヒール・ファールーク中将を任命なさった」という。

モロッコ憲法によると、国王は王立軍の最高司令官及び参謀総長である。

さらに、声明は「様々な任務において示した職務能力や高い責任感を考慮した上でファールーク将軍が選出された」と続いた。

またファールーク中将は「南方司令官としての任務遂行も続ける」ことも明かになった。

バルヒール・ファールーク中将は2020年11月、西サハラ最南端に位置するゲルゲラット地区における軍事作戦を指揮し、隣国モーリタニアへ通じる唯一の道路を封鎖していたポリサリオ戦線の構成員集団を排除した。

その衝突によってポリサリオは「自衛のための戦争状態」を宣言するに至り、1991年より続いていた停戦協定を一方的に終了させた。

スペインの旧植民地である西サハラを巡る紛争は、1975年以来、アルジェリアが支援するポリサリオ戦線とモロッコの間で続いている。

この問題はモロッコ政府とアルジェリア政府の対立の主な争点であり、先日アルジェリア政府は隣国モロッコとの外交関係の断絶を発表した。

(後略)

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( 翻訳者:上野瞭太 )
( 記事ID:51584 )