レバノン:イラン製石油のレバノン輸送がアサド政権にもたらす経済的・政治的利益とは?(2)
2021年09月19日付 その他 - al-Souria.net 紙


■イラン製石油がシリアを通過してレバノンに送られることによって、アサド政権が得る2つのメリット

【スーリーヤ・ネット】

政治的利益

アサド政権は経済的利益と並行する政治的利益、すなわち「シーザー法」からの例外措置を得ようとしている。

レバノンの経済ジャーナリストであるヴァイオレット・バラア氏は次のように語った。「構想された計画に沿うかたちでシリアをイランからレバノンに向けた輸送の経由地とすることは、シリアを政治的に浮上させることを意味し、おそらくはシーザー法からの複数の例外を求めるための米国政府との交渉に向けてのチャンネルを開くように働くことになる」。

バラア氏は本サイトによるインタビューの中で次のように述べた。「政治に関しては、起きていることはよく分からない。イラン・アメリカ間の政治的交渉は停滞しているが、テーブルの下で連絡は行われている。米国政府はおそらくシリアを再浮上させ、再びレバノンにカードを与えることだろう。つまり、レバノンに入るためのシリアの活路とはイラン製石油のコンテナなのである」。

ジョー・バイデン政権の国務次官候補であるバーバラ・リーフ氏は、シリアを介したレバノンへのガス・電気の流入を容易にするため、米国がシーザー法に関連する複数の制裁条項の解除に向けて前向きであることを明らかにした。

(後略)

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:51625 )