エルドアン訪米、米紙の記事は?
2021年09月25日付 Cumhuriyet 紙

公正発展党(AKP)のエルドアン大統領は、米CBSのインタビューを受け、「バイデン大統領にはすべて説明した。我々がどんな種類の防衛システムどの国から買うかに関しては、誰も介入できない」と述べた。CBSはエルドアン大統領の説明を「挑戦」として報じた。

ニューヨークを訪れたレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、国連総会のセッションの合間にCBSのインタビューに応じた。

インタビューは「トルコ大統領はアメリカにとって潜在的な脅威であるにも関わらずロシア製ミサイル防衛システムを導入することに挑戦しようとしている」とのコメントとともに公開された。

「バイデン大統領にはすべて説明した」と語ったエルドアン大統領は、トルコがS400を追加購入する予定であるというロシア政府の話を認めた。

CBSのマーガレット・ブレナン氏による記事には「トランプ政権はトルコのS400導入の報復としてF35戦闘機の提供を凍結、トルコを開発プロジェクトから外しトルコの防衛関係者に制裁を科した」とある。

■「決定は我々だけで行う」

ブレナン氏の「ロシアのミサイル防衛システムS-400をまた導入することは考えているか。経済制裁は続くか」という質問に対し、エルドアン大統領は「我々がどんな種類の防衛システムどの国から買うかに関しては、誰も介入できない。この決定は我々だけで行う」と答えた。

ブレナン氏が「私にはイエスのように聞こえる」と返すと、エルドアン大統領は「当然そうだ」と答えた。

記事ではエルドアン大統領が9月末にロシアのウラジーミル・プーチン大統領とシリアを含む一連の問題について会談を行う予定であることが明かされた。

エルドアン大統領は、インタビューで米国がシリアに残る兵士900人の撤退を「選択」したことを指摘した。

■バイデン大統領の「独裁者」という言葉をリマインド

続いて記事はバイデン大統領が就任前ニューヨークタイムズに発表した声明で、エルドアン大統領を「独裁者」呼んだとことに言及し、エルドアン大統領が批判を無視したことを強調した。

エルドアン大統領は問題について、ブレナン氏に「バイデン大統領がどのような意味で独裁者という表現を使ったか不明だ」と語った。

また、バイデン大統領が非公式会談でエルドアン大統領に人権侵害問題に関して懸念を示していなかったことを明かした。

■トルコは、イランやサウジアラビアよりひどい状況

記事は以下のコメントで締められた。

「非営利団体ジャーナリスト保護委員会(CPJ)による2020年の統計では、トルコのジャーナリスト収監数は世界でワースト2位だ。これは中国に次ぐもので、トルコはイランやサウジアラビアよりもひどい状況にある」。

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( 翻訳者:麻生充仁 )
( 記事ID:51631 )