「キャプテン翼」について知られざること
2021年10月30日付 Milliyet 紙


特に90年代に幼少期を過ごした人々にとってのスーパースターは大空翼だった。アニメやゲームで子どもたちの心を掴んだ。さて、あなたはキャプテン翼についてどれほど知っているだろうか?ミッリイェト紙・モラティキがキャプテン翼について知られざることをまとめた。

◾️初の作品ではなかった

日本人のサッカー人気を支えた作品は数多くあった。しかしキャプテン翼は初めての作品ではなかった。日本のナショナルチームが1968年のメキシコシティオリンピックで銅メダルを獲得したことが日本人のサッカー人気を高め、「赤き血のイレブン」や「下町のサムライ」といった漫画が発表された。だがそれほど人気にはならなかった。

◾️興味深い統計

翼の最高の親友の一人、岬太郎がシリーズ中で放った全ゴールは同点ゴールだった。これも彼の控えめなキャラクターを反映した特徴だろう。

◾️サッカーがナンバーワンになった

第一次世界大戦後に日本文化はアメリカ文化に強く影響を受けた。この顕著な例として、野球が活発にプレイされ、愛されるスポーツだった。しかしキャプテン翼の発行が始まったことでサッカーは野球を追い抜き、ナンバーワンのスポーツになった。

◾️翼より優れたプレイヤー

子どもたちはみんな翼に夢中になるが、シリーズ中の隠れたヒーローが三杉淳だ。翼よりハイレベルなテクニックをもつサッカー選手だが、心臓病が彼の長い間のサッカープレイの障害になっている。シリーズ作者の高橋陽一氏は三杉淳のキャラクターを作るときに、「誰よりも彼に影響を受けました。彼のゲーム哲学のファンなのです。」というヨハン・クライフ選手に触発されたという。

◾️1981年に出版開始

私たちは彼を90年代に知ったが、キャプテン翼の物語(の始まり)は1981年にさかのぼる。1983年にアニメが放送されたことで始まって、日本の子どもたちにポジティブな影響を多大に与えた。アニメで育った日本の子どもたちは1998年のW杯出場を成功させ、それ以降の全てのW杯に出場している。

◾️日本サッカーを反映した

キャプテン翼は日本サッカーを反映したものだった。私たちが10番と呼ぶ翼はミッドフィールダーで、日本サッカーで最強のサイドであるミッドフィールドを何年間も代表した。多くの日本人ミッドフィールダーが世界のサッカーに登場した。中田選手、中村選手、小野伸二選手、稲本潤一選手、本田圭佑選手、香川真司選手といった多くのミッドフィールダーのパフォーマンスが知られている。

◾️「つばさ」とはどんな意味か?
シリーズの主役である「つばさ」はトルコ語で「翼kanatlar」という意味からきている。

◾️女子サッカーにも影響

翼は男子サッカーにだけ影響を与えたわけではない。日本女子サッカーの前進にも大きな影響を与えた。日本女子ナショナルチームの澤穂希選手は翼とプレイスタイルを比較される。シリーズ作者の高橋陽一氏は澤選手について「長年、本物の翼は誰になるだろうかと待っていました。彼を女性が体現することになるとは思ってもみませんでした。」と語った。また翼のプレイスタイルはアンドレス・イニエスタ選手に最も似せていると述べた。

◾️日本人だけのアイドルではない

キャプテン翼は日本の子どもたちだけに影響を与えたわけではない。世界のあらゆる場所での伝説的プレイヤーが影響を受けた。ジネディーヌ・ジダン選手、アレッサンドロ・デル・ピエロ選手、フェルナンド・トーレス選手、メッシ選手、ネイマール選手といったビッグネームが彼から影響を受けたと述べた。またフェルナンド・ムスレラ選手は(シリーズのキャラクターである)若林源三のファンだと話した。

◾️銅像の建造

翼はこれほどまでに影響を与えたキャラクターのため、2013年に、大空翼、岬太郎、日向小次郎といったヒーローたちの銅像が東京都葛飾区に建てられた。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:51773 )