ソマリア:大統領が首相職の停止を発表
2021年12月27日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ソマリア大統領が選挙実施をめぐる論争のなかで首相職を停止

【モガディシュ:AFP通信】

ソマリアのムハンマド・アブドゥッラー・ムハンマド大統領はアフリカの角にある不安定な国家で待望された選挙組織をめぐる公の論争の翌日にあたる月曜日、首相職を停止することを発表した。

大統領府は声明のなかで、「大統領は汚職に関与したとしてムハンマド・フサイン・ルーブリー首相を停職し、その権限を制限した」と述べ、同首相が土地の押収に関する問題をめぐる調査に干渉したとして非難した。

ファールマージュー(ファルマジョ)という名で知られるソマリア大統領と同国政府の首相の間ではたびたび対立が生じてきた。

ローブリー氏は日曜日、ファールマージュー前大統領が選挙の実施に関する首相の任務の撤回を発表し、それに起因する選挙延期が制度上の重大な危機を引き起こした後、「選挙のプロセスを弱体化させた」として同大統領を非難した。

2017年に権力の座に就いたファールマージュー前大統領は、地域の指導者たちとソマリアが採用している複雑で間接的な選挙の実施をめぐる合意を結ぶことができないまま、2月8日にその任期を終えた。

2月半ばに出された同前大統領の任期を2年間延長するという発表はモガディシュでの武力衝突をもたらした。

オブザーバーらは、国家の長の危機と選挙の窮地は、2007年以来ソマリアを震撼させているイスラーム主義組織アル=シャバーブによる反乱といった、同国におけるより重要な問題から注意を逸らしているとみている。

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( 翻訳者:永井俊輔 )
( 記事ID:52052 )