ヨルダン:電力と水資源の交換に関する合意をめぐる動き(3)
2021年12月27日付 al-Quds al-Arabi紙

■複数の視点・論点から…ヨルダン国民に渦巻く恐怖:アメリカ特使はどのように機微な点に触れるのか?

【アンマン:本紙、バッサーム・バダーリーン】

ヨルダンのエリートの間でさえ、ここ2日で上記の感情が大きくなっている。議論を引き起こすこの合意を救うべく強い圧力をかけてくるジョン・ケリー特使に続き、3名のアメリカ外交上の高官について皆が注目したためだ。これは、事態が重要な案件や節目に関係している時にのみ起こる事である。そして、これに基づいて、ファーウーリー氏や彼と共にアルムーティー議員が決定し評価したように、アメリカの動きは不信感を与えるという信念は確固たるものになっている。なぜなら、おそらくその究極の目的は、イスラエル側にヨルダン人の将来にとって重要な鍵を渡すことだからである。その重要な鍵の中には、(天然)ガスやエネルギーに続いて水需要の問題が含まれているのだ。一方、フワーズ・ザウビー議員が公に議論した際に主張したロジックは対照的だ。そのロジックとは、イスラエルがヨルダンへの水供給を遮断したら、ヨルダンもイスラエルへの電力供給を遮断するだろうというものだ。

ザウビー議員のアプローチは実際には、出来事の表面を捉えたものだ。イスラエルと利益を交換し合うというステレオタイプは、アメリカの高官らが単に利益交換の合意を形成すべくその承認や促進を支援するために、非常に小さな地域に押し寄せることの説明には決してなり得ない。究極の目的は、一連のインフラ分野と、ヨルダンの地理的な役割の再構築によって、最低でもイスラエルをヨルダンと統合することかもしれない。そして、その目的はアラビア半島の中枢でイスラエル政府とUAE政府とを結び付ける危険な「アブラハムの紐帯」に資することである。また、これによってスンナ派の国々の一部で形成する三日月地帯を獲得することにある。複数の専門家は、電気、エネルギー、水、交通のような特定の部門を通じて、今日ヨルダンが「イランのシーア派三日月地帯」の名のもとに警鐘を鳴らす物事に対する抑止力を構築することを想定している。

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(翻訳者:萩原優太)
(記事ID:52098)