ヨルダン:電力と水資源の交換に関する合意をめぐる動き(4)
2021年12月27日付 al-Quds al-Arabi 紙

■複数の視点・論点から…ヨルダン国民に渦巻く恐怖:アメリカ特使はどのように機微な点に触れるのか?

【アンマン:本紙、バッサーム・バダーリーン】


≪同時並行的な抑圧≫

結局、事態は政治的な「かき集め」から上記のレベルへは達しないかもしれない。しかし、アメリカ人高官4名の関心は同時発生的でかつ圧力を伴うものだ。その目的はUAEの取引意向書によってヨルダンの一般大衆を説得することである。そして、それはインフラや主要な(生活)必需品のプロジェクトにおける統合とパートナーシップが、双方とも(それ自体が)目的であり、単に電力供給と水資源を交換するだけでなく、この種の「交換」にはいくつもの代替案があるのだ、という政治的信念を強力に推し進めるものに他ならない。

したがって、もっぱらヨルダンのエリートや大衆の体内にある不信感のレベルは増大している。そして、ジョン・ケリー特使がドバイで主催した取引意向書の署名で終了した会議こそが、中東の新たな形を構築する小さな最初の一歩である、という感情が高まり、這いずり回っている。それはワズヌ・アドナーン・アブー・アウダ氏のような政治思想家が何度もそれについて警告し、示唆したことだ。したがって、反抗し抗うヨルダン人の物語は、単にこの問題における関係正常化やイスラエルやUAEといった要素と関係があるだけではなくなる。この物語は、ヨルダンの人々の愛国主義な想像のもとにある取引意向書のすべての機微な点を突くような恐ろしい懸念に資する以上のものだ。もしエネルギーや水資源、そしてそれに続いて食糧や健康管理といった包括的な基本の生活必需品を通して地域に新たなシナリオを描き始めたならば、それはヨルダンやヨルダン国民が犠牲を払ってパレスチナ問題を一掃することでより包括的な政治的解決のフェーズを始めるときにのみ、ヨルダンの人々の政治的な良心における意味を持つのだ。

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( 翻訳者:萩原優太 )
( 記事ID:52099 )