シリア:シリア内戦においてアラウィー派、クルド人、スンナ派はいかに挫折したか(6)
2021年10月09日付 その他 - al-Souria.net 紙


■シリア内戦においてアラウィー派、クルド人、スンナ派はいかに挫折したか?

【スーリーヤ・ネット:アムル・クドゥール】

むろん、民主的な変化は「万が一それが起こったとしても」、その全てが一度に実現することはなかっただろう。ここで恐れるべきは、まだそれが始まったばかりであり、今後それを止めようとしても不可能だということである。さらに様々な集団を安堵させようとする試みは、西洋の国々の憲法が担保する(エスニック)集団の権利を取り入れようとする際に、思考上のペテンやごまかしが行われたために、失敗に終わった。そこにおける「集団の権利」とは、それが宗教的集団であるか政治的集団であるかを問わず、ある集団を設立、解散させ、あるいはその集団から離れるうえでの個人的権利を補完するものにすぎなかった。

過去10年の間、我々は各集団を表す統一的な立場となるべきであった「背教者たち」による裏切りがどのように起こってきたのかを目撃してきた。すなわち、明確に革命に共鳴しているアラウィー派による裏切り、(政権に)忠実なスンナ派による裏切り、国家的民主化計画としての革命に偏重するクルド人による裏切り、である。

この文脈における「背教」の概念とは「実際的、あるいは想像上の」集団がそこに属する人々に個人の自由を認めず、彼らを独立した政治的存在として認識していないことから生じている。そしてこれらの背教者に対して実施されたテロリズムが、その他の人々や集団内に所属する人々への手綱付けに貢献したことはいうまでもない。

(後略)

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52191 )