ヨルダン:アサド政権に向けた「現実主義的」政策(2)
2022年01月22日付 その他 - al-Souria.net 紙


■アサド政権に向けられたヨルダンの「現実主義的」政策のなかで

【スーリーヤ・ネット:ガーズィー・ダフマーン】

サファディー外相に関しては、同氏が外交政策という経路上で採用し始めた現実主義の結果、同氏が政治的解決に向けた地平線を破壊したとしてロシア政府を糾弾することが今後起こりえないことは明らかである。政治的解決はもはや有用ではなく、何の結果ももたらさないからである。同時にその現実主義は、政治的プロセスにロシア人、イラン人、そしてアサド政権が含まれるよう、他の国々に対し彼らの条件の上限を下げるよう要求するとでもいうのだろうか。

サファディー氏が、感情やプロパガンダを持たない国の代表としての言葉によって米国メディアとの会談を始めたことは注目に値する。同氏は「ヨルダンはいかなる国と同様に、その利益に使え、ヨルダンの国益にかなう方法でこうした問題を扱う」と述べた。これはいかに理性的な人であっても否定しようがないヨルダンの権利である。ヨルダンの立場はおそらく、同国の経済的あるいは安全保障上の状況に加え、そのキャパシティを上回る難民受け入れの状況を鑑みると、アサド政権との正常化に反対する人々からもさほど批判を受けることはないだろう。このように立場は理解可能であり、ヨルダン政府がこの事実を認識していれば良いのに、と考える。自分自身よりも大きな衣装を着る必要はないのだから。

(3)に進む

(1)に戻る

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52291 )