イラン、天然ガス供給障害でトルコを非難
2022年01月27日付 Cumhuriyet 紙


イラン国営ガス会社は、トルコへの天然ガス供給停止に関して、「トルコ側の天然ガス昇圧設備における技術的な問題のため、トルコは現在ガスを手に入れられていない。」と話した。

イランから入手される天然ガスが停止され、これに並行してトルコ国内で天然ガスが不足したため、産業プラントでの生産停止といった影響が続く中、イラン当局は問題の原因はイラン側ではなくトルコ側にあると主張している。

ソズジュ紙のサユグ・オズトゥルク記者の記事によると、イラン国営ガス会社の公式発表は、『イランからトルコへのガス輸出停止の詳細』という見出しをうった。関係者は公式発表に基づいて次のように述べた。

■技術的な問題

「トルコへの天然ガス供給の停止はイランが原因ではありません。バザルガン昇圧施設の2つの絶縁継手でガス漏れが発生し、施設の通常運営が難しいことを受け、トルコへのガス輸出量は減少し、問題解消までの短期間停止されていました。

操業条件がチェックされ、ガス漏れを継続的に監視し圧力管理が行われることで、ガス供給環境は整いました。しかしトルコ側の天然ガス昇圧施設で技術的な問題があるため、現在トルコはガスを入手できていません。」

■「2つ目のパイプラインに投資する予定だったが…」

イランの在アンカラ大使のモハンマド・ファラズマンド氏は、10月23日の発表で、トルコへの天然ガス供給はここ5、6年で一度も止まったことはない、と話していた。

同大使はこう述べた。「25年間の契約があります。より多くの需要があれば対応します。さらに2本目のパイプラインのことが話題となったことがあります。真剣な取り組みは一切ありませんでした。2本目のパイプラインはヴァンやエルズルムといった東部の県にガスを供給するはずでした。投資家も現れ、事業性の検討調査は検討されたものの、残念ながらさらなる進展はありませんでした。」

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( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:52317 )