HESコードと屋外でのマスク着用義務廃止!
2022年03月02日付 Milliyet 紙


速報によれば、コロナウイルス対策やワクチン接種、現行の規制等について話し合うため、今一度専門家委員会が開かれた。コジャ保健相の発表によって、マスクの着用義務はなくなったのだろうか?マスク着用に関する新たな決定は何かという疑問も解決した。会議の後、ファフレッティン・コジャ保健相は「私たちは正常化プロセスの最終段階にいます」と述べ、会議での決定事項を次々に明らかにした。

保健省にて、コロナウイルス対策委員会が会合を行った。ファフレッティン・コジャ保健相は、専門家委員会のメンバーに感謝の言葉を述べながら次のように述べた。「本日、〔度重なる〕要請に忍耐力が試されていた様々な件について、皆様にようやくお知らせをいたします。皆様の前に立っているのは、この2年間ずっと皆様に制限を要求してきた人物です。しかし今は『全てを見直す時が来た』と述べています。本日コロナウイルス対策委員会も同様に、状況を注意深く分析し提案を行いました。このコロナ禍との戦い方を臨機応変にアップデートしてきた専門家委員会と一緒に働けることを私は誇りに思っています。私自身、また皆様のためにも専門家委員会のメンバーに、もう一度感謝申し上げます。私たちはコロナ禍における対策を真っ先に取った国の一つです。全世界的に見ても最も早く行動した国の一つです。感染者の数でみても、コロナ禍の影響を最も受けなかった国の一つです。このような成果を得ることができたのは、本当にたくさんの研究者の皆様のおかげです。しかし最も感謝すべきなのは親愛なる国民の皆様です。ルールを全力で守ってくださった国民の皆様に感謝申し上げます。類まれなる戦いを生き抜きました。」

■「多くの研究者が私たちのイニチアチブを支持しています」
コジャ保健相は、今後コロナウイルスとの戦いはワクチンへと移行するとしたうえで、以下のように述べた。「コロナウイルス対策を私たちより遅く始めた国々も、制限のほとんどを解除しています。我が国においてもいくつかの制限を解除済みです。強制隔離・隔離など、様々な施策において変更を行ってきました。皆様に知っていただきたいのは、今後コロナウイルスとの戦いはワクチンへと移行するということです。65歳以上の方々および免疫力の低い方々を優先しつつ薬の配布も始めてきています。ある意味、コロナ禍は〔私たちにとって〕足枷ではなく日常生活になりつつあります。これから皆様にお伝えする決定は全面的な合意を得たものではなく、中にはまだ時期尚早だと考えている研究者もいらっしゃいます。しかし多くの研究者の皆さんは、私たちのイニチアチブを支持して下さっています。」

■決定事項を一つ一つ説明
コジャ保健相は今回の新たな決定について以下のように説明した。「もはや野外でマスクを着用する義務はありません。屋内では、十分な換気がなされている場合においてマスク着用義務がなくなります。新タームにおいてHES〔Hayat Eve Sığar;『家で過ごそう』〕施策は廃止されます。今後どんな場所に入る際もHESコードが問われることはなくなります。症状がない人以外は〔PCR〕テスト結果を求められることもなくなります。学校でも、感染者が二人出た段階で学級閉鎖になることもありません。陽性が出た生徒・学生を隔離するだけで十分となり、授業は続行します。一つ申し上げたいことがあります。『コロナ禍は終わっていない』という人がいても、『コロナ禍は終わった』という人がいても、具体的な現実は変わりません。コロナ禍はその影響力を失った——具体的で目に見える現実はこれです。今後『何がなされるべきか』とお思いでしたら、その答えは明確です。コロナ禍と社会的な制限によって戦う時期から、個々人が病気から身を守る段階に移行するべきです。私としては、マスクに関する原則はこうです――生活からマスクをなくすのではなく、マスクをすぐに付けられるよう常に持ち歩きましょう、ということです。特にお年寄りの方々や持病がおありの方々と場を共有している場合は、マスクは日常生活において不可欠なものであるべきです。」

■「亡くなった方々の92%は持病あり」
コジャ大臣は、コロナ禍における図表を画面で共有しながら以下のように話した。「先月一か月の間コロナウイルスによって亡くなった方々の8%は他に病気を持っていない方です。つまり亡くなった方々の92%はCovid-19の他にも持病がおありの方であったということを示す重要な表です。Covid-19とだけ診断された方の割合は7.8%です。この表によれば、亡くなった方々の92.2%は二つ以上の病気を診断されています。つまりコロナ以外にも別の病気を診断されている方々が92.2%、コロナの診断のみの方は7.8%です。全く持病のない方々――つまり7.8%、約8%の方々です――死亡年齢の平均は63歳です。つまり、全く持病がない方々に関しても年齢的に若者ではないこと、主に60歳以上(平均63歳)であることがわかります。持病がおありの方々の死亡年齢は平均77歳です。つまり持病がおありの方々(92%)の平均死亡年齢は77歳、7.8%の持病がなくCovid-19とだけ診断された方々の平均死亡年齢は63です。

■「100万分回以上のテュルコヴァク・ワクチンを配布済み」
テュルコヴァクの接種数についてコジャ大臣は以下のように話した。「テュルコヴァク・ワクチンの配布数は100万回分を超えました。生産数も週を追うごとに増えています。2か月後には毎月100万~150万回分を超えるでしょう。先週、全病院でテュルコヴァクの接種を開始しました。現在、来週までには準備を進め、かかり付け医を含む全医療施設においてテュルコヴァクの接種を開始したいと考えいます。私たちのワクチンを応援しましょう。シノヴァクとの比較研究では、〔シノヴァクよりも〕5~6倍の効果があるということを私たちはよく知っています。テュルコヴァクを接種することでコロナウイルスにどのような効果があるかについては、来週以降アテシ先生とデータを共有する予定です。」

■「〔モルヌプラピル治療薬薬は〕入院患者を30%減少させます」
「モルヌプラピル治療薬は65歳以下の患者にも適用されるか」との質問に対してコジャ大臣は以下のように返答した。

「現在のところ、65歳以上および免疫力が制限されている方々に配布するというのが専門家委員会の方針です。今後、こうした方々に対して使われます。これより若い世代に配布するかどうか、専門家委員会はまだ決定していません。モルヌプラピル治療薬は入院患者および死亡率を30%減少させるということがわかっています。世界的にも広く使われているものではありません。米国では770ドルもかかるモルヌプラピル治療薬の国産化に成功しました。この治療薬を70分の1のコストで生産しています。この治療薬を全国に配布しました。この治療薬の提供開始は早ければ早いほど効果的です。そのため、65歳以上および免疫が弱い方々のPCRテストを早急に行うようお願いいたします。」

■「〔テュルコヴァク批判には〕正直悲しいです」
テュルコヴァク・ワクチンに対し批判があることについて問われたコジャ大臣は、「正直悲しんでいます。臨床試験は継続しています。研究が中断されたなどということはありません。トルコで50年かけて細胞からワクチン製造に成功したというのに、このような時期に心から喜ぶべきなのに、科学者の皆様から『私たちもやったぞ』と喜びの声が期待されているのに、正直なところ悲しいです。科学者の方々は国民を元気づける責任があるのではないでしょうか?」と答えた。

■「音楽に対する規制も近く解除」
コジャ保健相は「〔飲食店における〕24時以降の音楽放送禁止の規制は解除されるか」との質問について「その件について専門家委員会の決定事項は特にありません。その規制も近く解除したいという考えです」と述べた。

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( 翻訳者:今城尚彦 )
( 記事ID:52775 )