ロシア製アククユ原発の行方は?
2022年03月06日付 Cumhuriyet 紙


共和人民党(CHP)メルスィン選出のアリ・マーヒル・バシャルル国会議員はトルコ大国民議会(TBMM)総会で、メルスィンで工事が続くアククユ原子力発電所を批判し、「原発の51%はいずれにしてもロシア人のものだ。千年経っても51%はロシア人のものなのだ…。今一度この契約を考え直せ、特にメルスィンのアククユ原発とロシア人の関係を断て」と述べた。

原子力規制法案はTBMM総会で昨日(土曜日)可決され法制化された。

アリ・マーヒル・バシャルルは協議中、総会での発言で次のように述べた。

「これは緊要な問題だ。この法律には具体的な側面がない。あなたたちは、提出したこの第23条で原子力規制局の関連組織の原子力技術支援(NÜTED)という株式会社を設立している。あなたたちはこの企業を公共入札法および公共入札契約法から除外している。この国で公共入札法が何の役に立っているのか非常に気になる。大きな入札で適用しない、この法律で適用しない…。この公共入札法を廃止しなさい。あの方が望む入札を望む人に出せばいい。そもそも実際にそうしている。」

■「設立会社の51%は国有、41%は売却可能」

バシャルルは、法律により設立される会社の51%は国が保有し、株式の41%は売却されることができると話し次のように続けた。

「では、どうのような条件下で誰にこの会社の株式が与えられるのか?どのような条件下でどの程度の期間与えられるといった重要事項がなぜこの法案にないのか?49%をなぜ大統領府の意志に委ねるのか?ロシア人と契約を結ぶ時に部外者がやってきてそのすべての条件、詳細をもって契約内容を決めるのに、なぜあなたたちはそのように法律を作らないのか?無責任にも程があるのでは?」

■「詳細に作成されるべき」

この条項にある条件を決める協議をすべき、誰が管理のトップに来るのか決められるべきだ。なぜなら、あなたたちの前科はあまり良いものではないからだ。エンジニアを保健副大臣にしたり、レスリング選手をワクフバンク取締役員にしたり、私は怖いのだ、サヴジュ・サヤンやメフメト・メティネルを任期が終わったらこのトップに据えることを。ここには適性という問題がある。残念ながらあなたたちがやっていることはテクノロジーや頭脳、科学と一向に一致していない。

■「汚れたエネルギーは必要ない」

宇宙機関のためにあなたたちが割り当てた金は550万ドル。しかしジェム・ユルマズは映画AROGとGORAのために1200万ドルを割り当てていた。すなわち、このような政党が科学で、頭脳でこのプロジェクトを進めることができるとは思わない。「メルスィンに、スィノップに原発はいらない」と我々が言うと怒るじゃないか。我々は原発を必要としていない。我々はロシア人を必要としていない。我々は汚れたエネルギーを必要としていない。我々は自分たちの土地でこの特権を他国に与える必要はない。トルコは4千億kWhの太陽エネルギーで発電できる可能性を持っているが、我々はその3%を使用しているのだ。

国会に太陽エネルギーを持ってくればいい、この社会に負担をかけないで模範となるだろう。大統領府にも全公共機関にも持ってくればいい、トルコは太陽エネルギーだけで全ての電力需要を賄うことができる。なぜそうであるのに原発を必要とするだろうか。我々はこの土地で海に入ったりピクニックをしたりしたアククユ原発の現場には国会議員として立ち入ることができない。警備員が来てここには入れませんと言うのだ。

■「保証せずに仕事できないのか」

原発の51%はいずれにしてもロシア人のものだ。千年経っても51%はロシア人のものだ。「誇張するな」と言うがその契約書を開いて見てみなさい。もし私が言ったことが嘘であれば二度とメルスィンには行かない。一国会議員としてこの事態を恥ずかしく思う。これは特権だ。ほら、だからやめましょう。少なくともこの契約書を破き捨てて国有化しなさい。12.35セントで15年間の電力買取保証をしたようだが、なぜ?あなたたちは保証をせずには仕事ができないのか?橋に保証、病院に保証、高速道路に保証、最後にはロシア人に保証。「GAK政権」と言わせてもらう、なぜならあなたたちは「保証(Garanti)の公正発展党(AKP)」になっているのだから。なぜこれらの保証をするのか?ロシア人に払ったこの金でトルコ全土に太陽光発電所を設置できる。トルコはぴかぴかに光るだろう。今一度この契約を考え直しなさい、特にメルスィンのアククユ原発とロシア人の関係を断ちなさい。」

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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:52827 )