EU、ウクライナ・ジョージア・モルドバの加盟申請への手続き開始
2022年03月08日付 Hurriyet 紙


フランスが今期の議長国を担う欧州連合理事会は、ウクライナ、モルドバ、ジョージアが提出したEU加盟申請に関する正式な手続きを開始したと明らかにした。これに伴い欧州連合理事会は、欧州委員会に対して、加盟を申請した国の書類を審査し意見を提示するよう求めたことがわかった。

フランスが今期の議長国を担う欧州連合理事会は、ウクライナ、モルドバ、グルジアが提出したEU加盟申請に関する正式な手続きを開始したと明らかにした。

欧州連合理事会がSNSで発信した情報によると、欧州委員会は、前述の三国から寄せられた申請について、見解を述べるように求められているという。この手続きは、EU加盟申請に要する長い道のりの第一歩である。それと同時にこの手続きは、ウァズラ・フォン・デア・ライエン氏を委員長とする欧州委員会が、EUの基本理念、政治体制や民主主義の安定性、経済に関する申請国の状況の精査を開始することを意味する。

これに伴い、EUに加盟する27か国のEU担当相が取った決定に沿って、欧州委員会に対し、加盟申請を行ったそれぞれの国の申請書類を精査し意見を提示するように求めた、と伝えられた。

一方、ここ数日でウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が署名しEUに提出した申請書には欧州議会の支援があった。ロシアと結びつきのある自治区を国内に抱えるモルドバとジョージアの両国は、ウクライナの申請から間もなくしてEUに加盟申請した。

EUに加盟するためには、ウクライナ、グルジア、モルドバの三国は、欧州理事会全体からの支持を必要とする。

■過信してはならない

この支持を得ると、加盟に関する議論を開始するための第一歩を踏み出したともいえるが、それは必ずしも加盟を完全に保証するものではない。

欧州委員会が見解を表明する前に実施する精査が、どれほどの期間を要するかは明かされていない。

ロシアがウクライナに対して軍事行動を開始してから5日目、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、加盟申請書に正式署名し、ウクライナのEU加盟のためのステップを踏み出した。

署名式には、ゼレンスキー大統領の他に、ウクライナのルスラン・スレファンチューク最高会議議長とデニス・シュミハリ首相も出席した。ゼレンスキー大統領は、SNSに加盟申請書に署名する様子を投稿し、「私は今日、ウクライナのEU加盟実現のための申請書に署名した。私はこれが実現すると確信している。」 と述べた。

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( 翻訳者:金子萌 )
( 記事ID:52850 )