シリア:ヌスラ戦線がシリア軍メンバーらやキリスト教徒住民らの家屋を占拠(1)
2022年02月21日付 al-Watan 紙


■ヌスラ戦線がシリア・アラブ軍の将校・兵士ら、キリスト教徒住民らの家屋を押収したのち占拠、その一部は特定額の家賃と引き換えに賃貸に出される

【ダマスカス:本紙】

複数の民間筋が明らかにしたところによると、テロ組織「ヌスラ戦線」の現在の名称である「シャーム解放機構」によって押収された400軒を超える家屋のうち大部分の所有権はいまだ、シリア・アラブ軍の隊列で働いている将校・兵士ら、あるいはキリスト教徒の住民らが保有しているという。

複数の反体制系ウェブサイトは、同複数筋の証言として、それらの家屋のうち大部分の所有権はいまだ、シリア・アラブ軍の隊列で働いている将校・兵士ら、あるいは同軍に付随する補助部隊に仕える人々に帰属していると伝えた。

さらに同複数筋は、シャーム解放機構が押収した150軒以上の家屋は、キリスト教宗派に属する民間人らに帰属していることを明らかにした。彼ら民間人は、2015年に同機構がイドリブ県を掌握したのち、同県を去り自身らの住居を後にしていた。

同複数筋は、押収された家屋群がシャーム解放機構傘下の「戦利品委員会」と呼ばれる部門の管理下に置かれていることを明らかにした。同委員会の目的は、同機構の司令官・戦闘員らに家屋を分配することにあるという。さらに同複数筋は、押収された家屋のうちいくつかは一定額の金銭を対価として(現在の)住民らに賃貸されていることを明らかにした。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52856 )