チャナッカレ大橋完成、日本を抜き世界一に
2022年03月19日付 Hurriyet 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領により開通式を執り行われた1915年チャナッカレ大橋が世界各国のマスコミの話題となった。シンボルとなる橋として建てられた1915年チャナッカレ大橋は同時に主塔間距離の記録でも注目を集めた。橋は日本を追い抜いたと伝えられた。

世界で最も長い吊り橋プロジェクトである1915年チャナッカレ大橋は昨日エルドアン大統領により開通となった。

トルコの巨大プロジェクトに名を連ねるこの橋は、アジアとヨーロッパの大陸をチャナッカレ海峡を挟んで初めて結ぶものとして大きな重要性がある。巨大なプロジェクトの開通は世界のマスメディアでも取り上げられた。

数多くの報道機関が世界最長の主塔間距離を持つ吊り橋であるチャナッカレ大橋を記録的な橋と強調し、橋の立地による重要性にも言及した。 

■ヨーロッパ・アジアを互いに結ぶ橋

ABCニュースはAP通信の内容に基づく報道にて「トルコのエルドアン大統領と韓国のキム・ブギョム首相は、海上路でヨーロッパとアジアの岸の間に位置するチャナッカレ海峡の上に位置する巨大な吊り橋の開通式を行った」と報じた。

ニュースでは、フェリーボートに比べ移動の所要時間が短くなったと報じられたほか、橋の開通はガリポリの戦いの記念日と同じ日であることも伝えられた。また、橋の建築物としての象徴性が取り上げられると同時に、2023mの主塔間距離はトルコ共和国建国100周年を祝う2023年と数が揃えてあることにも言及された。 

■記録を樹立した橋

CNNトラベルで取り上げられたニュースでは「エルドアン大統領は一連の大インフラプロジェクトの最後にチャナッカレ海峡にかかる巨大な吊り橋を開通させた」と述べられた。巨大プロジェクトとして紹介されたものには、イスタンブルの新空港や鉄道、道路とトンネルがあった。

同時にプロジェクトの技術面での特徴についても紹介され、1915年チャナッカレ大橋プロジェクトの建設作業は2017年3月に開始され、建設作業には5000人以上の作業員が従事した。2023mの主塔間距離は、トルコ共和国が2023年に100周年を迎えることに向けたものである」とのべられた。移動時間がわずか6分の距離に短縮されたことが強調された。

■世界で最も長い主塔間距離を持つ橋が交代したことが強調された

New Civil Engineer誌にてチャナッカレ大橋が言及された場所では世界で最も長い吊り橋であることが注目を集めた。
報道では、世界で最も長い吊り橋の順番が変化したことが強調され、以前はその記録を保持していたのは日本の神戸市と淡路島の間を結ぶ明石海峡大橋であったことが明記された。明石海峡大橋は全長1991mであり(*原文まま。実際には明石大橋の全長は3911mであり、1991mは主塔間距離の長さである。)、1915年チャナッカレ大橋は主塔間距離のみでも2023mの長さである。

■日本を追い抜いた

South China Morning Postでも1915年チャナッカレ大橋に言及された。特にガリポリの戦いの107周年に開通が実現したことが強調され、橋の特徴が言及された。

1915年チャナッカレ大橋に関連して、「トルコは、ヨーロッパとアジアを互いの結ぶ巨大な吊り橋を開通させた」と紹介され「トルコは、主塔間距離について見ると世界で最も長い橋を持つ日本を抜いて1位になった」という部分が強調された。

■関係を強化するための良いチャンス

The Korea heraldでは、韓国のキム・ブギョム首相の(開通式への)参加や、韓国・トルコ間の関係から1915年チャナッカレ大橋を取り上げた。

トルコにおいて歴史的な橋の開通は、外交的また経済的な関係を強化する良いチャンスであると書かれた。同時に韓国の技術と資金システムを示す良い機会であったとも述べられた。

交通海事通信省の道路総局(KGM)によるBOT(Build Operate and Transfer)方式にも言及され、建設作業は DL E&C、Limak、SK ecoplantの各社の共同事業により実施されたチャナッカレ橋と高速道路プロジェクトは国際的には以前から議題となっていたことがふれられた。

1915年チャナッカレ大橋では、採用されている先進的な技術や技術の特徴により世界的な建設業界の参考資料の出版物のうちEngineering News Record誌でも特別な部分を占めた。トルコ企業も大きく取り上げられ、毎年出版される「世界最大級のゼネコン」リストで知られる同誌の最新号ではチャナッカレ大橋の10ページの特集が組まれた。

誌面ではチャナッカレ大橋を高まる成功と取り上げ、チャナッカレ大橋はトルコの豊かな過去、また希望に満ちた将来を表していると書かれている。

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( 翻訳者:宮崎友裕 )
( 記事ID:52977 )