ウクライナ人有名テニス選手、戦争に参加するためにトルコを発つ。「座って見ていられない」
2022年03月19日付 Milliyet 紙


ウクライナで祖国防衛のため武器を取るスポーツ選手や芸術家の数が増えている。CNNに話した、元テニス世界13位のドロゴポロフ氏も戦争に参加するために荷物をまとめて祖国に帰還し、最初に退役軍人から武器の取り扱いを学んだ。

祖国防衛のために戦争に参加するウクライナ人スポーツ選手の中には、ボクシングチャンピオンのオレクサンドル・ウシュク氏やワシル・ロマチェンコ氏、ボクシング界の伝説であるクリチコ兄弟やキエフ市長のヴィタリ氏などがいる。33歳の元世界ランク13位のドロゴポロフ氏は、「ここに残る数多くの民間人がいます。年寄りや子供は未だにここにいます」と付け加えた。

ロシアがウクライナを侵攻し始めたことで、元プロテニスプレイヤーのアレクサンドル・ドロゴポロフ氏は母親とトルコへ避難したが、程なくして戦争に参加するために自国ウクライナに戻ると決めた。ドロゴポロフ氏は、テニスで成功を収めたのち、去年引退した。金曜日にCNNへのインタビューでドロゴポロフ氏は、「ここは私の家です。国に残って手助けをしている多くのスポーツ選手や歌手を見ました。そうであれば私がここにいないということがありえるでしょうか」と話した。

■「殺し合いをするということに疑問があった」
ドロゴポロフ氏は、旅への準備をしながら殺し合いをすることに準備ができているのかという疑問が生じていたと述べた。しかしながら、ロシアが民間インフラを標的にし始めたことで、「これはすでに全てのウクライナ人が追うべきものとなりました。人々が攻撃されているのを座って見ていることはできませんでした」と述べた。
元テニスプレイヤーは、この感情がウクライナで強く感じられており、このためにロシアがこれほど強い反抗に直面していることを述べ、以下のように続けた。「ここにいるほとんど全ての男性が武器を取って戦闘に参加する準備ができていることをあなた方は理解しなければいけません。これほど士気の高い人々に対してあなた方はどう戦うつもりなのでしょうか」

■「退役軍人から武器の取り扱いを学んだ」
ユーロスポーツでもインタビューを受けたドロゴポロフ氏は、武器を支給される間のことを以下のように説明した。「最初のうちは国外に居ればより多くのことができると考えていました。正直に言えば私はいきなり戦争に参加するようなタイプの人間ではありません。その後しばらくして、状況がひと段落して抵抗を始めて、現在我々はいい状況にあります。私も帰国を計画し始めた。武器の取り扱いについて何も知りませんでした。このため、射撃場を見つけてそこで退役軍人が私に5–6日で武器の取り扱いを教えてくれました。このため、今は銃の取り扱いに問題はありません。銃を撃つことができます。もちろん完璧ではないですが、敵を見つけたら撃つことができます。以前よりも自信があります」

■フェデラーを倒した有名テニスプレイヤーもパトロール任務に就く
ロジャー・フェデラーをウィンブルドンで下し、一世を風靡して世界に名を轟かせたウクライナ人テニスプレイヤーのセルジー・スタホフスキー氏も戦争のために武器を取ったスポーツ選手の1人である。スタホフスキー氏は、有名な『独立広場』でパトロールに就いている。
現役中は世界ランク31位にまで上り詰めた有名テニスプレイヤーは、歴史的なウィンブルドン選手権からほぼ9年ののち、手に武器を持ちウクライナの首都キエフにある有名な『独立広場』でカメラに捉えられた。

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( 翻訳者:岩田和馬 )
( 記事ID:52978 )