チャヴシュオール外務大臣、日本外相と会見「国際システムの抜本的改革が必要」
2022年03月19日付 Milliyet 紙


メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、林芳正日本外務大臣と共同記者会見に臨んだ。チャヴシュオールは、「ロシア–ウクライナ戦争でも我々の地域での最新の状況から見られることからも、国際安全保障理事会を筆頭とした国際システムの抜本的改革が行われなければならない」と述べた。

メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、アンタルヤで日本の林芳正外務大臣と会見を行ったのちの会見において、「ロシア–ウクライナ戦争でも我々の地域での最新の状況から見られることからも、国際安全保障理事会を筆頭とした国際システムの抜本的改革が行われなければならない」と述べた。

メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、アンタルヤで日本の林芳正外務大臣と会見を行った。ベレキ観光地区のレグナム・カルヤ・ホテルで両国の代表団の間で会談を行ったのち、チャヴシュオール大臣と林大臣が共同記者会見を行った。

メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、トルコと日本の間で2013年に戦術的パートナーシップが設立されたことに触れ、「戦術的パートナーシップは歴史的な力を持ち、特別な友好関係を維持している。2024年に両国の外交関係が百周年を迎えることを祝福したい。この際に共同事業を行う計画を今から始めると合意した。本日の会見で両国間の関係を相対的に、我々の友人たちと共に話し合った。戦略的パートナーシップをあらゆる分野で推進するという我々の意志を今一度確認した。特にパンデミックの時期に実行に移せなかったさまざまなレベルでの相互訪問を今後は行っていきたいと考えている」と話した。

■経済的協力
2カ国間の双方向的貿易を拡大しながら、バランスの取れた構造を形成するために必要な方策についても話し合ったことを明らかにしたチャヴシュオール大臣は、「特に経済的協力の合意がすぐに調印されることは、我々の貿易を加速させる努力に貢献すると信じている。社会保障の合意をもすぐにも調印したいと考えている。同様に、農業分野におけるパートナーシップやエネルギー・フォーラムの開催といった両国の経済関係を強化する分野において、手を結びたい。投資が推奨されることに関して我々は話し合った。テロとの戦いにおける協力についても話し合った」と語った。

■トルコ・日本科学技術大学が設立される
トルコ・日本科学技術大学が近い将来授業を始めることを願っていると述べたチャヴシュオールは、「トルコと日本は自然災害が頻繁に発生し、経験豊富な2国である。自然災害リスクを減少させ、災害対策に関する協力関係をより発展させるために努力する。宇宙と代替可能エネルギーの分野においても協力して何ができるかを本日話し合った。以前の会談において海事分野において諮問体制を確立することを話した。この方向でも手続きを進めている」と述べた。

■日本の国際安全保障理事会入りを支持
トルコとして、2025年の大阪万博へ参加することを、両国の関係とトルコにふさわしい場所を割り当てられることを望んでいると述べたチャヴシュオール大臣は、「2019年に始まった『アジアへの再入場』政策において、日本を重視している。日本と多面的なプラットフォームにおいて協力を続けていく。両国の視点はお互いに近く、共に行動をとっている。この方向で日本の2023−2024年安全保障理事会入りを我々が支持していると再び述べたい」と話した。

■「国際システムを改革する必要がある」
会談で地域の最新状況が評価されたことも説明したチャヴシュオール大臣は以下のように続けた。
「ロシア-ウクライナ戦争も、地域の最新状況も再び見せたように、安全保障理事会をはじめとして国際システムを改革する必要がある。この件に関して日本と共に行動を取るという点で我々は合意した。ロシア危機を筆頭としてアジア太平洋地域において、我々の地域で見られるような、地域的なトピックにおいて意見交換を行った。林大臣に特にロシアとウクライナにおける状況に関する情報を共有した。最新状況や我々の見解、我々が発見したことを共有した。また、トルコとして仲介の努力を行なっていること、現在の状態についても情報を共有した」

■「国際法に深刻な違反を行っている」
林大臣は、チャヴシュオール大臣と共に1月6日に電話会談を行ったのちにチャヴシュオールの故郷であるアンタリヤにおいて対面して嬉しく思っていること、両国が地震の脅威にさらされていることに触れて、お悔やみの言葉に感謝した。日本の戦略的パートナーであり地域における大国の一つであるトルコがウクライナでの状況に関して積極的に仲介者の役を買って出ていると述べた林大臣は、「ロシアは、侵略を含めた一連の行動がウクライナの主権と領土保全を侵しており、武力の行使を禁じる国際法に深刻な違反を行っている。これに関してチャヴシュオール大臣と同じ考えであると明らかにしたい」と述べた。

■トルコの努力に感謝した
トルコのウクライナとロシアの両国と近しい関係と、外交努力に関してチャヴシュオール大臣と情報を共有したことを説明した林大臣は、「この件に関して、日本としてトルコの努力に感謝しており、賞賛している。国際社会の安定を守るために、これからも緊密な協力続けていき、国際プラットフォームで協力体制を継続するということで合意した。国際社会のロシアに対して一致した体制を形成することが必要であると確認した。また、核兵器武装と拡散を防ぐ体制を拡大することに関してもトルコと協調していくということにも合意した」と話した。

■2カ国間の協力分野
歴史的な友好国であるトルコと2024年に国交成立百周年を迎えるため、さまざまな分野において協力体制をより強化していくことを述べた林大臣は、両国の経済関係をより強化するために、日本トルコの自由貿易と社会保障合意に関する早急な最終決定を行うために会談を加速させ、これらの点で合意を行うと明らかにした。2カ国間の協力体制のシンボルであるトルコ日本科学技術大学の学長を任命することと、来年に開校するために必要な作業を喜んで行うと述べた林大臣は、宇宙、気候変動、災害対策のような新たな分野において協力するために同じ考えを持っていると話した。

日本の林芳正外務大臣は、会見において中国と北朝鮮も含めた地域的なトピックの評価を行ったことと協力体制に参加することも述べた。

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( 翻訳者:岩田和馬 )
( 記事ID:52981 )