シリア:「接触線」における人道支援の提供メカニズムの実施を遅らせ続ける米国(1)
2022年03月06日付 al-Watan 紙


■米国が「緊張緩和地帯」との「接触線」で人道支援の提供メカニズムの実施を引き続き遅らせる…「ヌスラ戦線」の支配下に置かれている諸地域は、国際的な支援組織が医療セクターへの支援を停止しているために重大な困難に直面。

【ダマスカス:本紙】

複数の国際支援組織が、シリア北西部で複数のテロ組織の支配下に置かれている諸地域の各医療施設に対する支援の提供を中断しているとともに、米国が、シリア政府管理下の領域から「緊張緩和」への「接触線」を越えるかたちでなされる(国連安保理決議第2585号によって規定された)人道支援の提供メカニズムの実施を遅延させつづけているため、当該地域の医療セクターは極めて重大な困難に直面している。

これに関連し、複数の反体制系ウェブサイトが報じたところによると、「暫定政府」と呼ばれるものに属しながらも、反体制派の「シリア国民連合」に従属しているイドリブ地区の医療セクターの局長であるヤフヤ・ニフマ氏は、「医療部門に向けられた支援の減少が生じている」と述べた。

さらに同氏は次のように示した。「昨年末、保健セクター内の18以上の医療施設に向けられた助成金は更新されることはなかった。さらに今年の始めには、これらの施設を稼働させるための助成金は停止され、その付与が更新されたのはわずか6施設にすぎなかった」。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:53101 )