シリア:「接触線」における人道支援の提供メカニズムの実施を遅らせ続ける米国(4)
2022年03月06日付 al-Watan 紙


■米国が「緊張緩和地帯」との「接触線」で人道支援の提供メカニズムの実施を引き続き遅らせる…「ヌスラ戦線」の支配下に置かれている諸地域は、国際的な支援組織が医療セクターへの支援を停止しているために重大な困難に直面。

【ダマスカス:本紙】

アーガー氏は、各団体からの支援が減少した要因について、次のように述べた。「我々はその理由について承知していない。しかしそれは各国際機関の方針に関連しているか、あるいは彼らの背後にある政治的背景や経済的背景が原因となっている可能性がある」。また同氏は、現時点で、支援の継続に取って代わることができるものは存在しない、と付言した。

さらに同氏は「各個人が努力を結集させたとしても、多額の予算を必要とする医療チームの給与を充足させることはできない。考えられる唯一の選択肢は、一部の地元組織が薬品の確保を試みているなか、待つことだけである。しかしこれらすべては、継続的な支援を受けることの必要性にとって代わることができるものではない」。

こうした状況の背景にあるのは、米国が、シリア政府管理下の領域から「緊張緩和」への「接触線」を越えるかたちでなされる(国連安保理決議第2585号によって規定された)人道支援の提供メカニズムの実施を引き続き遅延させていることである。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:53104 )