「リヴズ・イン・ターキッシュ」―ボアズィチ大学バイオグラフィ・ジャンルのトルコ語における歴史をデジタル・データ・ベース化
2020年07月03日付 Hurriyet 紙

ボアズィチ大学翻訳学部教員のジェイダ・エルギュル氏がモデレーターを務めている「後期オスマン帝国期から今日へトルコ語翻訳におけるバイオグラフィ」というタイトルのプロジェクトの一環で準備がなされているデジタルデータ・ベースがアクセスへと開かれた。1800年からバイオグラフィ・ジャンルのトルコ語における流れを提示している、ビブリオグラフィを提供している「Lives in Turkish」のデータは、ただラテン・アルファベットで書かれたトルコ語バイオグラフィというわけではない。1928年の文字革命よりも前にオスマン語そしてアルメニア語のアルファベットで書かれたトルコ語バイオグラフィも含んでいるのだ。現行のデータベースと並行して印刷がされたデータベースがスキャンされることによって構築される「リヴズ・イン・ターキッシュ」のデジタル・データ・ベースは、ビックデータ分析に使用された画像手法によっても研究者たちに向けても利用をしやすい体験をもたらすことを目的としている。

ボアズィチ大学翻訳学部教授であるジェイダ・エルギュル氏がエクゼクティブを務めてボアズィチ大学トルコ語と文学部において修士課程と博士課程の学生であるエユプ・トゥガイ・バハル氏とファーティフ・アシャン氏の研究者は、翻訳学部の学生たちであるベレミル・トプチュオール氏とベルフィン・ス・カザクル氏もアシスタントとして参加をした「後期オスマン帝国期から今日までのトルコ語翻訳におけるバイオグラフィ」というタイトルのプロジェクトは、2019年にスタートした。科学調査プロジェクト(BAP)によっても支援がなされたプロジェクトの目的はビックデータの分析と地図化といったデジタル転換手法に恩恵を受けたバイオグラフィ・ジャンルのトルコ語における潮流について包括的なデータベースを作り上げることだ。昨年のプロジェクトについて、詳細な対話をおこなったジェイダ・エルギュル博士は、プロジェクトの一環でユーザーたちのアクセスへと開かれた「リヴズ・イン・ターキッシュ」のデータベースについて以下のような情報を共有した。

■バイオグラフィのトルコ語における200年の冒険が、ワンクリックの距離に!

「来年、さらに発展させる予定のデータベースは、19世紀から今日にいたるまでトルコ語で出版がされたコンパイルと翻訳されたバイオグラフィ作品のレファレンス情報と並行して書籍のカバー、要約、その中に含まれているバイオグラフィのナラティブ・ジャンル、紹介記事各種、再翻訳そしてその後の版のような上級データも含んでいるのです。またトルコ語によりその人生の物語が提示されたバイオグラフィの人物たちについての情報も含んでいます。」

■発展させられた検索フォンクションによって類似性が区分されている
「リヴズ・イン・ターキッシュ」のデータベースは、向上させられた検索フォンクションによって似ている翻訳カテゴリー間で前面に出ている。使用者たちは、データを出版年、どのコレクションに含まれたのか(例:翻訳、コンピレーション、不明)オリジナル言語、バイオグラフィの物語ジャンルといった様々な出版の特徴、また同時にバイオグラフィの人物が生きた地理へ、時期へ、活動分野といったパラメートルを含めてフィルターをかけることができます。」


■「バイオグラフィ・ジャンルの研究者たちに対しての画像化の各データ」

「このプロジェクトにおいて私達の手中にあるデータを多様なデータ画像化手法を用いて更にもアクセスがしやすくなることを目的としました。この画像化のおかげで私達もまた、データ開発を異なる観点から観察をすることができるようになったのです。例えば、バイオグラフィの各人物、各作品の出版年、翻訳の原典の言語といった情報をインタラクティブ・グラフィックへと入れ込みました。このようにしてバイオグラフィの研究者たちはこのジャンルのトルコ語における時系列の発展を画像としてフォローできるようになるのです。」

■「デジタル・ヒューマニティーズ」の手法によって豊穣になる予定

「データベースに対しては、今後の月日において各タイトル、記事、そしてバイオグラフィの人物について「デジタル・ストーリーテリング」の手法を用いて行う予定の画像化も追加することを考えています。画像化のデータベースにおける「データベース」というタイトルのポータルで私達は提供をしています。このポータルは実際のところ、「デジタル・ヒューマニティーズ」分野がもたらした埋め込みデータを用いてテストを行うことができるラボのようなものと考えることができます。」

「リヴズ・イン・ターキッシュ」のデータベースへはhttps://www.livesinturkish.com/のリンクから、もしくはボアズィチ大学図書館とデータベースポータルからアクセスすることが可能です。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:53162 )