イエメン:アラブ有志連合による軍事作戦は8年目に突入(2)
2022年03月26日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イエメン:アラブ有志連合による軍事作戦から7年…明確なビジョン無き戦争と容赦無き武力衝突、そして和平実現に向けた努力の前に立ちはだかる障壁

【タイズ:ハーリド・ハマーディー】

・「リヤド2」会議

フーシ派による突然の敵対攻撃は、サウジアラビアが「リヤド2」会議の開催を準備する最中に起きた。湾岸協力会議の主催と国連と米国の代表による支援のもと、会議ではイエメン情勢に関する協議が行われる。会議は日曜(27日)に開催され、フーシ派を除くイエメンの様々な当事者から約500人の招待客が参列する予定である。フーシ派は会議のボイコットを表明している。フーシ派の見解では、サウジアラビアはフーシ派にとって交戦国であるにもかかわらず、同会議は「中立国」で開催されない。このことは、フーシ派の反対者の豪華な式典でしかない同会議の開催には利益がないことを前もって示している。

イエメンでは2015年3月26日から軍事作戦が続く異常な状態にあり、全ての勢力が武力衝突している。戦争の長期化に伴い、その件数と激しさは増す一方である。そのため、戦争の終結のために7年間尽力されてきた国内、地域、国際的な取り組みは全て失敗した。これによって、国連の言う世界最悪の人道危機が生まれ、約80%のイエメン国民が貧困状態に追いやられている。

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:53194 )