シリア:シリア政府軍はヨルダン国境のルクバーン・キャンプへの包囲を強化
2022年04月03日付 al-Quds al-Arabi 紙

■シリア体制はヨルダン国境のルクバーン・キャンプへの包囲を強化

【タッル・アブヤド:アナトリア通信】

シリア体制軍は、1万人以上の市民を収容する、ヨルダン国境のルクバーン・キャンプへの包囲を強化している。10日間にわたって食料、医薬品、子供たちへのミルク、燃料といった基本的な生活必需品の流入を妨害している。これは、当キャンプの住民たちを強制的に移住させようとする試みである。

当キャンプの住民たちはパンをつくるために、家畜の飼料として使われていた穀粉をオーブンで焼くことを余儀なくされている。

アナトリア通信への発表のなかで、国連人道問題調整事務所のヤンス・ラールク報道官は、人道支援隊は2019年9月以降キャンプに到達していないと述べた。

さらに同氏は、2019年10月以降、20700人以上が当キャンプを去り、このうち20353人がシリアのホムス県にある集団避難所に移住したと述べた。

当キャンプの避難民のひとりであるウマル・フムスィー氏は、国連からの人道支援物資が約3年前から届いていないと語った。

さらに同氏は、「シリア体制軍は10日前から包囲を強化しており、キャンプの避難民を移住させるために、燃料や薪、穀粉などの基本的な生活物資の流入を妨害している」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:藤原路成 )
( 記事ID:53216 )