アパート門番王の果てしない遺産争い
2022年04月05日付 Hurriyet 紙


アンカラのチャンカヤ郡の商業センターで30年以上に渡り門番を行っていたメフメト・カシュカヤ氏は、2015年に88歳で亡くなった際に相続者たちに対して、チャンカヤで8棟、プルサクラルで3棟のアパートメントと1つの土地、銀行に満額の金と70万リラの財産を残した。カシュカヤ氏の4人の息子は、その死の前に頭がしっかりしていなかったと主張をして、父親たちの財産の一部を不当な形で手に入れたと訴え、妹のギュルヴァーデ・ギュムシュに対して、2013年に裁判を開いた。このプロセスの期間、両者は互いに何十回もの裁判を開き数多くの報告書が書かれた。また、カシュカヤ兄弟は、同時に父親のものである約1キロの黄金についての驚くべき主張をおこなった。

メフメト・カシュカヤ氏は、チャンカヤの商業センターで30年以上に渡って門番をしながら、合計で11のアパート、そして1つの土地を購入し、金と黄金の貯蓄を行った。セラハッティン、セバハッティン、メストそしてバイラム・カシュカヤの兄弟たちは退職をして年齢を重ねた父親のメフメト・カシュカヤ氏を、2015年11月27日の死よりも前の2011年から、ある一定額の対価での世話を任せるために妹のギュルヴァーデ・ギュムシュ氏に近い家に住まわせた。しかしながら4人の兄弟は、2013年2月に、妹たちが過去2年間に渡って11のアパートの家賃に手をつけたと主張をしながら、父親を後見下へとするためにアンカラの第13簡易裁判所での裁判を開いた。裁判の申請書においては父親が「認知症」であるということ、また精神状態が正常でなかったと主張をしたカシュカヤ兄弟たちは、父親に対しては、中立公正な後見人がもたらされることを要求した。裁判所もまた衛生局の報告書のために、メフメト・カシュカヤをアンカラ・ヌムネ教育・研究病院へと搬送した。

■精神状態に関しての4つの異なる報告書

カシュカヤ兄弟たちの主張によれば、裁判所が搬送をした病院の代わりに、新地区政府病院で2013年1月25日に父親が正常な精神状態ではないという方向の唯一の医師の報告書を入手したギュルヴァーデ・ギュムシュ氏は、銀行口座にあった20万7000リラを下した。再び同じ病院から2013年4月22日に手に入れた報告書では、父親と公証人は6つのアパートメントが自身のものになるということを見込んで「亡くなるまで世話を見る」という合意に署名をした。

ギュムシュ氏が、2013年8月29日に入手をした報告書では、プルサクラルにある、1棟のアパートメントがその他の息子の友人のものとなった。

■衝撃的な主張
カシュカヤ兄弟たちは、銀行から下したお金と共に姉妹たちが息子のためにアパートを手に入れたと主張をしながらこの操作を終えるためにアンカラ第35アスリイェ法裁判所において、息子が友人のために割り当てたアパートメントの管理をやめるためにアスリイェ第8法廷で裁判を開いた。カシュカヤ兄弟は、同時に父親たちのものである約1キロの黄金も、ギュムシュ氏によって手に入れられたと主張した。

■組織の報告書:頭の状態が正常でない

アンカラ第13スルフ司法裁判所が報告書を手に入れた方向の決定は、2013年9月13日にもたらされた。アンカラ・ヌムレ教育・調査病院からもたらされた報告書では、メフメト・カシュカヤ氏の、健康状態は自身で決断ができるほどの状態ではないということ、またこのために制限が必要であったと述べられた。

この報告書そして裁判のプロセスの間、裁判官によってさまざまな大学の専門家によってもまた似たような方向の報告書が入手された。アンカラの第8法医学裁判所は、イェニマハーレ政府病院から得られた報告書について、注意深く検討を行いながらカシュカヤ兄弟が開いた裁判を拒否した。

裁判所の決定によって行われた双方向の異議申し立ては7年を要し、そしてまた書類は地域の司法裁判所へと輸送された。行われた意義申し立てを得た報告書ののちに、高等裁判所はこの裁判を再びアンカラの第8アスリイェ司法裁判所へと送った。裁判所も再び報告書を入手する方向で決定を下した。

■法医学書は精神状態は正常だったと伝えた

アンカラの第9アスリイェ法医裁判所で、「亡くなるまで世話をみる」という合意を無効とするため開かれた裁判ではヌムレ病院から得られた報告書以外では2つの異なる報告書が
更に入手された。両方の報告書において、メフメト・カシュカヤ氏の精神状態は保存された日には、認可があるものではなかったという見方が伝えられた。しかしながらギュルヴァーデ・ギュムシュ氏の抗議をうけて法医学書、報告書の間での矛盾が消えるようにするため、
再び報告書が書かれる方向で決定がもたらされた。イスタンブル法医学所の第一上部組織によって整えられた報告書は2022年に裁判の書類の間へと入った。

報告書が取り消される操作が行われている間にメフメト・カシュカヤ氏の頭のバランスは正常ではなかったと述べながら、娘のギュルヴァーデ・ギュムシュ氏側が見解を伝えた。しかしながらカシュカヤ兄弟は、弁護士を通してこの報告書は、それよりも前に作られた報告書と同じものであるということ、またいかなる検討も行われずに準備がされたものであると主張をしながら、アンカラの大9アスリイェ司法裁判所に抗議をした。

開かれているすべての裁判において司法判断が継続をしている。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:53224 )