エルサレム:アクサーモスクはイスラーム共同体にとって絶対に譲れない一線
2022年04月24日付 al-Quds al-Arabi 紙


■アクサーモスクの説教師は、イスラエルの度重なる計略を阻止するために、アラブ人およびムスリムの指導者たちに呼びかけた。

【エルサレム:アナドル通信社】

アクサーモスクの説教師でもあるエルサレムの最高イスラーム評議会のイクリマ・サブリー委員長は、アラブとイスラーム諸国の指導者たちに、モスク内で続くイスラエルの「侵略的な計略」を阻止する目的で介入するよう呼びかけた。

これは、イスラエルによるアクサーモスクでの暴力的攻撃によりエルサレムの緊張が高まったことを受けて、サブリー委員長が日曜日に出した声明で述べられた。

サブリー委員長は、「入植者たちによるアクサーモスクへの攻撃は、この聖なるラマダーン月に対するムスリムたちの感情をまったく斟酌せず、モスクを(使用)時間や区画により分割しようとする企みだ」とみなした。

そして、「モスクに居住するムラービトゥーン*は共同体を代表してアクサーモスクの守護と防衛に務めている。(ムラービトゥーンが守り続けるアクサーモスクでは)殉教者・逮捕者・追放を出す衝突が起こらない日は1日たりともない」と強調した。

アクサーモスクの説教師でもあるサブリー委員長は、アラブとイスラーム諸国の指導者たちに、公式な政治的、外交的手段を通じて、占領(イスラエルを意図している)に圧力をかけるなど、必要な努力を呼びかけた。これは(イスラエルの)占領を阻止し、「侵略的な計略」を放棄させるためである。

そして同委員長はアクサーモスクに言及して、「最初のキブラとムスリム誰もが目指す3番目の大モスクがなければ、イスラーム共同体には何の価値もない」と強調した。

ムラービトゥーン*:イスラエル建国の1948年当時からパレスチナに居住し、アラブとイスラーム教徒を代表してアクサーモスクの守護と防衛に努める男女

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( 翻訳者:永井俊輔 )
( 記事ID:53323 )