イエメン:フーシ派が女性ジャーナリストを釈放、41日間に及ぶ拘束の末
2022年05月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イエメン:フーシ派が41日間の拘束の末に女性ジャーナリストを釈放

【イエメン:本紙】

イエメンの武装組織フーシ(フースィー)派は日曜、拘束していた女性ジャーナリストを41日ぶりに釈放した。

独立系メディアのムルスィー・ニュース・ネットワークは声明を出し、同社で編集者として働く女性ジャーナリストのナーディヤ・ムクビル氏が、首都サナアにて予防拘禁されてから41日後に釈放されたと述べた。

声明中では、ムクビル氏が虚偽の通報に基づいて拘束されたことも明かされた。

声明は続けて、ムクビル氏が容疑に関し無実であり、虚偽の通報が複数の悪意ある人物によるものと判明した後に同氏が釈放されたことを伝えた。

声明は「ムクビル氏を解放するために協力したすべての警官や弁護士、人権団体」に対し感謝の意を表した。

人権団体の報告によると、ムクビル氏は今年3月、フーシ派の実効支配が及ぶ地域における物価の上昇についての現地報告をまとめていた際に、サナアにて拘束されたという。

イエメン内外のメディアや人権団体からは、ジャーナリストたちが同国の紛争のあらゆる当事者から様々な人権侵害や犯罪行為の被害を受けているという声が上がっている。

報道の自由の擁護を目的とした組織である「国境なき記者団」が発表する世界の報道自由度ランキングでは、イエメンは180カ国中169位に位置している。

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( 翻訳者:吉永伊吹 )
( 記事ID:53417 )