シリア:サウジアラビアの衛星放送局がアッバース新国防相に関する虚偽の情報を流す
2022年05月07日付 その他 - Snack Syrian.com 紙


■就任からわずか1週間のうちに…サウジアラビアの衛星放送局がアッバース新国防相に関する誤った情報を流す。「宗派的かつ扇動的」な意図か

【スナック・シリアン・ドットコム】

衛星放送局「アラビーヤ」は、新たに就任したアリー・アッバース国防大臣に関する虚偽の情報を拡散した。同放送局によると、「アッバース氏はラタキア県の出身である」とされるが、実際には同氏が出身とするのはダマスカス郊外県のアフラ町である。

同局の番組「アラビーヤ・テレビ」が報じた内容によると、アッバース氏は2016年に負傷しながらも、ダマスカス郊外県における「タッル・スワーンの戦い」を主導した。しかしこれは誤った情報である。実際には新国防相は装甲車両を専門としており、陸軍参謀長あるいはシリア軍司令官の地位に上り詰めるまで、陸軍のなかでキャリアを積んできた人物である。

さらに同番組によると、アッバース氏は2011年にシリア危機がぼっ発して以来、国防省を率いた4番目の人物であるという。しかし実際には同氏は(2011年以来)5番目の国防相であり、同氏の以前にはアリー・アブドゥッラー・アイユーブ氏、ファフド・ジャースィム・ファリージュ氏、ダーウード・ラージハ氏、アリー・ハビーブ氏といった面々が同職を務めてきた。

オブザーバーらは、アラビーヤや同局と同様の情報を流したその他の放送局が、宗派的かつ扇動的な目的・背景によってそうしたと考えている。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:53422 )