エジプト:ターハー・フサインの墓などの歴史的墓地が破壊の危機に(1)
2022年05月23日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ターハー・フサインの墓が破壊の危機に…エジプトの歴史的墓地が橋建設のためのブルドーザーに直面

【本紙:ターミル・ヒンダーウィー】

エジプト当局がカイロ発展のための計画の一環として、橋の建設のために歴史的に価値のある墓地や旧跡を破壊しようとしていることを巡って、エジプトで議論が続いている。これに対し、エジプト人考古学者や造形作家たちが、歴史的に価値のある墓地を守るためにキャンペーンを行なっている。

これらの墓に最後に入ったのはアラブ文学の大御所であるターハー・フサインと1952年7月23日革命指導評議会のメンバーであったユースフ・スィッディークである。

ターハー・フサインの孫であるマハー・アウン氏は、墓地の入り口に赤いマークがあるのを家族が発見したことと、家族でさえもこのことに関して詳細な情報を手に入れるのが難しいことを語った。

テレビでの会見において彼女が語ったことによると、カイロ県当局はジャーナリストの故ヤースィル・リズク氏の名を冠した中心地を建設するために墓地を破壊することはないと述べたが、彼女の家族は、墓地の後ろにある道に重機が置いてあったことに驚いたという。

家族たちは当該地域発展のための計画があることは既に知っていたが、最終的な計画でなかったとしたうえで、このマークは墓を破壊する可能性があることを示していると彼女は付け加えた。しかし、この点に関して公式の情報を得られてはいないと指摘した。

同氏は、墓地の破壊は精神的な苦痛を与えるものであり、これからの計画についての詳細を明らかにするよう要求していると語り、以下のように述べた。「私たちは墓地が破壊されることがないよう要求します。我々の国は偉大であり、優秀な技術者たちがいます。彼らの手にかかれば、墓を傷つけずに建設し街を発展させることはいとも容易いでしょう」。

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( 翻訳者:藤原路成 )
( 記事ID:53484 )