イスラエル:アラブ系議員が連立与党から脱退(1)
2022年05月22日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イスラエルの連立与党はガイダー・ズウビー議員の辞任によって過半数の議席を喪失…リクード党はクネセト解散の法案を提出することを決定

【ナザレ:本紙】

クネセトのアラブ人議員であるガイダー・リーナーウィー・ズウビー氏は今日、議会からの脱退を発表し、イスラエルの連立与党に打撃を与えた。彼女の脱退は連立与党が過半数を失うことを意味し、それによってイスラエル内の政治の不安定性が強まっただけでなく、連立与党にとって5回目となる議会選挙が極めて差し迫ったものへと変化した。「メレツ」党のガイダー・ズアビー議員は木曜に連立与党からの脱退を発表した。彼女はその際、所属政党の党首で現保険相であるニツァン・ホロヴィッツ氏に自身の決定を事前に通知することなく、占領(イスラエル)政府のナフタリ・ベネット首相とヤイル・ラピド副首相宛に緊急書簡を送付したのである。

ズウビー氏はラピド副首相に宛てた書簡のなかで次のように述べた。「私は自身が代表するアラブ社会への使命と責任の感情とともに政治の世界に入った。約1年前、私はそれを望んで連立へと加わり、その成功のために一生懸命働いた。また、この連立のようなユダヤ人とアラブ人どうしの連携が真の政府の代替となりうること、またそれがアラブ社会に対する平等(意識)と敬意を共にする新たな段階に繋がるとの確信のもとで働いていたのである」。

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( 翻訳者:内田かぐ美 )
( 記事ID:53511 )