ロシアTV、核兵器使用を擁護
2022年06月07日付 Milliyet 紙


ロシアのテレビ番組における、「核戦争が幸福をもたらす」との発言が人々を恐怖に陥れた。一方、旗艦を失ったロシア艦隊は、黒海のウクライナ沖から逃げていった。

ロシアでは「戦争」、「占領」、「侵攻」、「攻撃」といった言葉の使用が禁止された。そんな中、ロシア政府は再度明確に「核兵器の使用」に言及した。ロシアの国営テレビ、ロシア1の番組の司会者ウラジミール・ソロヴィヨフ氏は、西側諸国によるウクライナへの長距離兵器供与に対し、ロシアは核兵器を用いて対抗するべきだと述べた。

「プーチンの代弁者」として知られるソロヴィヨフ氏は、これからウクライナに供与される武器によってロシア領は攻撃される可能性があるとし、ウクライナへの武器供与が西側諸国とロシアの間で核戦争の引き金になりうると主張した。

ロシアのコメンテーターは、NATOが送り出した武器によってウクライナがロシアの原発を攻撃しうると主張し、核戦争が始まった場合には、バイカル湖に住む環境の変化を耐え抜けるような生物のみが生き残れるような、[過酷な]状況になるだろうと述べた。

番組に出演したもう一人の政治アナリスト、ヴィタリー・トレチャコフ氏は、核戦争が起これば幸せを感じるだろうと述べ、人々を驚かせた。彼は、ロシアが同様の悲惨な運命を辿ってきたと擁護しながら、若者を除くすべての人が幸せであるべきだと主張して以下のように述べた。「我々はやっとたどり着いた。これは我々にとって最終戦争になるだろう。」

一方で、ロシア1やその他のメディア機構で編集主任を務めてきたマルガリータ・シモニャン氏は、トレチャコフ氏への返答として、核戦争は幸福をもたらさないとした上で、ロシア政府にはそれ以外の解決策がないと述べた。シモニャン氏は、長距離兵器がウクライナに供与されれば、ロシア領が攻撃されることになると主張し、人々の間で恐怖感が高まることが予想されると述べた。

シモニャン氏は、ロシアが挑発されていると明言し、「冬眠中の熊を木の枝で突いているようなものだ。突いて、突いて、突いて。そしたらその熊は目を覚ますのだ。」と述べた。ロシアの新聞記者は、この言葉を聞くと拍手をしていた。

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( 翻訳者:金子萌 )
( 記事ID:53558 )