モロッコ:ガソリン価格がかつてないほどの高騰を記録、政府は支援のための追加予算を決定
2022年06月09日付 al-Quds al-Arabi 紙


■燃料価格が政治的、社会的議論を引き起こす…政府は「国民の購買力を維持する」ために生活必需品への継続的な支援を決定した。

【ラバト:本紙】

モロッコでは、ガソリン価格の高騰が、依然として政界や市民社会に緊張や停滞を引き起こしている。ガソリン価格は、100%超増という前例のない水準に達した。その結果、タクシー・バスの事業者は輸送費の値上がりに苦しめられ、一般のマイカー所有者も切実な問題に直面している。

政府が運輸関係者に新たな支援を提供したとしても、それは、ロシア・ウクライナ紛争に起因する世界的な石油価格危機を(ガソリン価格高騰の)言い訳にしているにすぎない。アハンヌーシュ政権は、ガス、小麦、砂糖の価格維持に充当される補助金確保のため、2022年度追加予算案を閣議決定した。

本紙が入手した声明によると、モロッコ政府は、昨日木曜日の閣議で、ファウジー・リクジャア経済・財務相付予算担当相が提出した、運営予算‐共通経費の実効性を高めるための追加予算編成に関連する法案を承認した。

そして声明で「この法案は、今年上半期の、補助金・助成金事業を進める国際市場の動きに歩調を合わせるためのものだ。この間(国際市場では)、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)パンデミック後の景気回復を切望する大きな力と変革が起きた。その一方で、一部の地域では、戦略地政学的混乱の連鎖が生じている」と公表した。

(後略)

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( 翻訳者:福井寧々 )
( 記事ID:53575 )