エジプト:初の「男性の権利擁護」団体の設立
2022年06月11日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプト初となる「男性の権利擁護」を目的とした協会が設立

【カイロ:本紙、ターミル・ハンダーウィー】

エジプトで家族法に基づいた男性と子供の権利を擁護するための協会の設立が発表された。

本協会の設立は、先週ウマル・マルワーン法務大臣がタンタ控訴裁判所長であるアブドゥッラフマン・ムハンマド・ハナフィー氏を含めた10人の判事を長とする委員会を設置したという発表と時を同じくするものだ。委員会設置の目的は4か月以内に法律を整備し、Eメールのみで提案を受け付けることだという。

政府、アズハル学院、国会議員らから国会に提出された法案は複数存在している一方で、1920年代に遡る当該法律の改正を国会が採択したことはない。弁護士で同協会の理事長を務めるアフマド・マタル・ラズク氏は同協会がまず追い求めるものとは「エジプトの家族の在り方を守り、着実に増加する離婚の事例に対抗すること」と述べている。

そして、同氏は「当協会の役割は配偶者間での離婚の発生にとどまらず、法律上の男性の権利行使や特に妻から要望による離婚であった場合の収監や虐待という判決に対抗することにも及ぶ」と加えた。また離婚時の子どもの権利についても「どちらか一方が子供との関係を独占し、相手方は子供の養育に参加することができない」と指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:中村優世 )
( 記事ID:53581 )