イスマイルアー教団のマフムト師、死去、葬儀にはエルドアン大統領も
2022年06月24日付 Hurriyet 紙

ファティヒ・モスクで行われたイスマイルアー教団の指導者マフムト・ウスタオスマンオール氏の葬儀の前、モスク周辺は大混雑だった。葬儀に参列しようという人々が朝早くからモスクに向かって歩いていた。レジェプ・タイイップ・エルドアン大統領など数多くの政治家も葬儀に参列した。エルドアン大統領は演説で「現代の科学、叡智、知恵を併せ持つ指導者が永遠の旅に出る。我々は彼を知っており、彼の信仰と今後も親愛なる隣人であると信じている」と述べた。

しばらく危篤状態で治療を受けていたイスマイルアー教団の指導者マフムト・ウスタオスマンオール氏が、昨日93歳で死去した。ウスタオスマンオール氏の葬儀は午後、金曜礼拝の後ファティヒ・モスクで行われた。マフムト・ウスタオスマンオール氏の葬儀にはレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、イブラヒム・カルン大統領報道官、AKP(公正発展党)のヌマン・クルトゥルシュ副党首、マヒル・ウナル会派副代表、ベキル・ボズダー法務大臣、メフメト・ムハッレム・カサポール青年スポーツ大臣、スレイマン・ソイル内務大臣、ファフレッティン・アルトゥン通信大臣、ムスタファ・ヴァランク産業技術大臣、アドリ・カライスマイロール交通インフラ大臣、大統一党のムスタファ・デスティジ党首、未来党のアフメト・ダヴトオール党首、至福党のテメル・カラモッラオール党首、イスタンブル県のアリ・イェルリカヤ知事、元法務大臣のアブドゥッラー・ギュル氏、トルコ大国民議会元議長のイスマイル・カフラマン氏、世界民族スポーツ評議会のビラル・エルドアン議長、ジュッベリ・アフメト・ホジャとして知られるアフメト・マフムト・ウンリュ氏や、ウスタオスマンオール氏の家族・近親者・生徒らが参列した。

葬儀ではウスタオスマンオール氏の息子であるアフメト・ウスタオスマンオール氏が喪主を務めた。アリ・エルバシュ宗務庁長官もウスタオスマンオール氏に祈りを捧げた。葬儀に訪れたがモスクに入れなかった人は路上で祈りを捧げた。

ウスタオスマンオール氏の息子であるアフメト・ウスタオスマンオール氏は、マフムト・ウスタオスマンオール氏の次の指導者にハサン・クルチ氏が就任すると明らかにした。

■「現代の科学、叡智、知恵を併せ持つ指導者が永遠の旅に出る」

葬儀で演説したレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は「現代の科学、叡智、知恵を併せ持つ指導者が永遠の旅に出る。1965〜66年、私がファティヒ・イマーム・ハティプ学校の生徒だった頃、金曜礼拝でいつもイスマイルアー教団のモスクを訪れ先生の声を聞き、お会いしていた。時おりヤヴズセリム・モスクでの説法に出席した。確かに、このウンマの精神的な師だった先生は、彼の東西にわたる闘いにおいて、イスラムの戒律、教えに一切妥協しなかったことを我々は知っている。ここ最近は本当にとても苦しそうだった。だがその苦しみの末、今日我々は先生をお見送りします。93歳という年齢だった。我々は彼を知っており、彼の信仰と今後とも親愛なる隣人であると信じている。 これ以上話す必要はない。もう一度、先生の魂にアル・ファーティハ(クルアーンの開端章)を捧げます」と述べた。

ウスタオスマンオール氏は、彼の師であるアフスカル・アリ・ハイダル師や家族の墓があるエディルネカプ・サクザージュ墓地に埋葬された。

ファティヒ・モスクに入れない人々は、その場で列をなして座り込み、順番を待ち始めた。ファティヒ・モスクに面したいくつかの道路は封鎖され、周囲では警察が警備態勢をしいた。市民はモスクに向かうために歩いた。

■「神のおとりなしがありますように」

葬儀に参列するためモスクの周りにいた人は「イスラーム社会とトルコにお悔やみを申し上げます。私は35年間マドラサに通っている。子供の頃から何度も彼の姿を見たし、話を聞いた。悩みがあるときは皆彼に相談した。私たちが困っているときは、必ず助けてくれた。ポケットの中に何があっても空っぽにして施したがった。山の羊飼いも彼の話を理解できたし、街で最も博識な人々も彼の話から利益を得ていた。神のおとりなしがありますように」と話した。

■「大切な人」

葬儀に訪れた別の人は「彼は我々にとって大切な人だ。葬儀に参列するために来た。彼に神の豊かなご加護がありますように。最後に、尊師のために我々ができることを考えたい。神のご加護がありますように。我々もそのためにここにいる」と述べた。

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:53639 )