砂糖への値上げ尽きず:退蔵したのは誰だ
2022年06月27日付 Cumhuriyet 紙

砂糖の販売価格が4ヶ月おきの2回の値上げ後に約4倍になった。共和人民党ニーデ選出国会議員オメル・フェトゥヒ・ギュレル議員は、値上げの原因が公表されるよう述べ、農業森林省の回答を要望して質問主意書を提出した。

共和人民党ニーデ選出オメル・フェトゥヒ・ギュレル議員は、砂糖が3月に31%、最近では67%に達する率で値上げが起こなわれたことを論評し、「砂糖工場が民営化されなければ、今日、砂糖で起こっている騰貴を見ることはなかった。」と述べた。

ギュレル議員は、2022年3月にトルコの砂糖生産が270万トンであり、実際にこれほどの砂糖が生産され、十分な備蓄があるため砂糖不足にはならないと農業森林省が発表していたと述べて、「しかし、5月に40万トンの砂糖の輸入を許可した。砂糖の輸入は止めず、現在、新たな値上げとなったことがわかっている。この先の段階で民営化部門の砂糖の価格が30リラまで上昇するだろうと言われている。21の商品で需要への不足がある一方、砂糖の輸入は必要ないほど生産があった。公正発展党政権の手によって砂糖が輸入される状態に到ってしまった。」と述べた。

■工場の倉庫にある砂糖を誰が退蔵したのか

農業森林省が、3月に「砂糖の不足はない。」と発表したにもかかわらず、5月に40万トンの砂糖の輸入が承認されたと述べたギュレル議員は、関連省庁に呼びかけ、「工場の貯蔵分と工場から大量購入した人物たちを明らかにする必要がある。異常な高値を探っているならば、砂糖を見てください。価格に関する騰貴を探求するならば、公営工場の砂糖の貯蔵を空にして、退蔵した人々を調査してください。」と話した。

■工場を民営化しなければ、この騰貴は起こらなかった

トルコ砂糖公社に属する工場の大半が2018年に民営化されたと述べたギュレル議員は、「民営化がなかったならば、砂糖工場が民営化されなかったならば、今日起こっている騰貴を見なかっただろう。共和人民党ケマル・クルチダルオール党首は、政権を取ったならば工場を再び公営化すると述べた。民営化は、まず砂糖をブラックマーケットに移し、その後、輸入の扉を開けた。価格も絶えず上昇している。どこに行くのか明らかではない。」と述べた。

農業森林省に回答を要望した質問主意書を議会へ提出したギュレル議員は、説明を要求した質問を次のように列挙した。

・農業森林省は、トルコで270万トンの砂糖が生産され、倉庫には昨年から290万トンの砂糖が貯蔵されていると3月に発表し、8月まで十分な砂糖があると述べていた。農業森林省は、さらに、トルコで砂糖問題は存在しないとも発表した。この状態で、十分な砂糖を貯蔵しているにも関わらず、なぜ、価格が上昇し、なぜ輸入されるのか、この輸入を行っているのは誰なのか。

・民営化部門と公営部門の砂糖工場の稼働状況を通商省が調査する予定だった。どうなったのか。この調査の結果はどうか。

・公営砂糖工場の倉庫にある砂糖を誰が買ったのか。

・民営工場の倉庫にある貯蔵分はどうしたのか。砂糖はどこに行ったのか。

・なぜ消費者に高い商品の扉が小出しで開かれているのか。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:53655 )