シリア:北・東シリア自治局はマンビジュ市をトルコに引き渡すことを求める米国の要求を拒否(2)
2022年07月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


■クルド人は「緊急事態」を発出し、トルコのためにマンビジュから撤退を求める米国の要求を拒否…一部ではマンビジュ市をシリア政府軍に引き渡すことを望む声も

【ダマスカス:DPA通信】

さらに同筋は、仮にトルコによる軍事作戦が実施された場合、軍事評議会内部に分裂が生じる可能性について警鐘を鳴らした。さらにマンビジュ軍事評議会の旗のもとで活動する複数の軍事諸派閥が、「トルコとの軍事衝突は敗北に終わる」と考えており、同市をシリア政府軍に引き渡すことを希望していることを明らかにした。

一方マンビジュ市の衛生局に属する情報筋はDPI通信に対し、全ての病院・医療センターにおいて緊急事態宣言が発出されたことを明らかにした。同筋によると、同衛生局は医薬品やあらゆる医療用品の備蓄を行っているという。

トルコ軍および同軍に従う反体制諸派閥は、シリア民主軍に対する軍事作戦に備えて、アレッポ県北部および東部の田園地帯、さらにラッカ県の田園地帯に増援部隊を送り続けている。

一方北・東シリア自治局は昨日、トルコの脅威が増大していることを受けて、シリア北部で支配下に置いている諸地域において、緊急事態宣言を発出した。同時に「北東シリア自治局の諸地域に対するあらゆる敵対的攻撃から、人民を防衛するために利用可能なすべてのリソースを割く」必要性について強調した。

(後略)

(1)に戻る

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:53737 )