イラク:イラクとトルコ間で水資源をめぐる危機が深刻化
2022年07月17日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イラクはさらなる水を要求...トルコは「浪費」の停止を呼びかけ

【イスタンブール:本紙】

イラクにおける水不足の危機が深刻化とともに、水の放出量の増加を求めて繰り返されるトルコの要求を原因として、両国の間で何年にもわたって続いていた干ばつとダムの恒常的な危機が再び前面に戻った。同時にトルコ政府はイラク政府に対し、「水の浪費」を停止するよう要求しており、これによって外交危機が生じる可能性すら浮上している。

土曜日には両国間でハイレベル会合が開かれ、これにはイラクの水資源大臣であり同国首相の水問題担当特使を務めるマフディー・ラシード・ハムダーニー氏と、トルコの水問題担当大統領特使であるベセル・オログル氏が一堂に会した。これは対話を通じて危機の解決を試行する両者間でなされた、最新の交渉ラウンドの一環である。こうした試みは過去数年のなかで進歩を実現し、いくつかの問題を解決することに成功しているが、これまでに深刻化する危機への実質的な解決策を提示することはなかった。

イラク水資源省の声明によると、ハムダーニー氏は同会合中に、トルコ側に対し「イラクが現行の水不足の状況を克服するための必要条件を満たすかたちで、水放出計画を再考する」よう要求した。さらに同声明によると、トルコ側の責任者は、「トルコ水資源・ダム公社に対し、同社が保有する貯蓄に応じて、今後数日における水の放出量を増やすよう指示することによって、イラクと協力する意思を表明した」という。

(後略)

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( 翻訳者:福井寧々 )
( 記事ID:53771 )