アククユ原発、第4基着工式
2022年07月21日付 Yeni Safak 紙


トルコで続く最も大きな投資のひとつであるアククユ原子力発電所(NGS)の第4原子炉の基礎工事は、エネルギー天然資源大臣のファーティフ・ドンメズ氏出席の着工式とともに始まった。ドンメズ大臣は、式中のスピーチで「アククユでは、ひとつの場所に4つの原発を作っているように考えられる。この4つの原子炉は60年間、雪の降る冬も、昼も夜も24時間絶え間なく稼働する予定だ。」と述べた。

エネルギーの90%以上を国外に頼るトルコは、世界的なエネルギー危機からの影響を最小限とするために、アククユ原子力発電所(NGS)プロジェクトを始動した。トルコのエネルギー資源における自立のために重要な意義をもつアククユ原発の建設はメルシンのギュルナル地区で続いている。最初の3基の稼働のため、作業が急ピッチで続いているプロジェクトで、最後の4基目の原子炉の基礎工事が、今日、エネルギー天然資源大臣のファーティフ・ドンメズ氏出席の着工式とともに始まった。

着工式には、ドンメズ大臣のほか、ロシアの国営原子力企業であるロスアトム最高経営責任者であるアレクセイ・リハチョフ氏、メルシン県知事のアリ・ハムザ・ペフリヴァン氏など、2カ国のトップレベルの関係者らが参加した。
式中のスピーチでドンメズ大臣は、トルコの50年以上続いてきた原子力エネルギーへの道も、既にトンネルの終わりの光が見えてきたと話した。

世界的には原子力エネルギーは新しいエネルギーの1種とは言えないと強調したドンメズ大臣は、以下のように述べた。「およそ70年の間に、30以上の国で原子力エネルギーが使われている。今日、世界で稼働している440の原子炉が、世界のエネルギー需要のおよそ10%をまかなっている。54の原子炉は現在、建設中だ。特にパンデミック後に増加したエネルギー需要の供給において、また世界的なCO2排出量の削減において、原子力は全世界で重要な選択肢である。原子力エネルギーは、実際はトルコにとって新たなエネルギーの1種とはなりえなかった。1950年代に踏み出された一歩は様々な理由で2010年まで失敗が続いた。しかし、原子力エネルギーはトルコにとってもはや夢であるところから、非常に現実的な目標と変わった。我々は、2018年にもリハチョフ氏とここで会った。アククユの最初の原子炉の着工をともに見届けた。今日も最後の一基の着工を見届けている。来年の共和国建国100周年に稼働を実現させられることを強く願っている。」

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:53785 )