ジハンギルの社会施設って何処?
2022年07月25日付 Cumhuriyet 紙




世界で比類のない景色を持っている、そんな場所を想像してほしい。2つの大陸がお互いにとても近い場所から挨拶をしている、ほぼめぐり合うかの様に佇むアジアとヨーロッパが最も美しく見える場所のうちの一つである、ジハンギルは。さて、あなたもこのように比類なき景色を誇る場所にいて、ここでおいしい料理を食べ、コーヒーをすすり、紅茶をおしゃべりしながら飲んで好きな人と楽しい時間を過ごし、私たちが伝えた景色を見たいですか。その時はイスタンブル広域市のジハンギルの社会施設があなた方を心から待っている...。

■美的な建築が注意を引く

砲兵工廠(トプハーネ・イ・アーミレ)のすぐ隣に自然と調和する形で、全て木造でオスマン朝時代の建築構造に応じて建設された施設は、お客さんを素晴らしいボスフォラス海峡の景色とともにもてなしている。美的構造として注目を引くことに成功した施設には、際立った美しさでイスタンブルを眺望する景色がある。

施設で食事をする際、あるいはテラスで何かを飲む時、歴史的な半島、トプカプ宮殿、アヤソフィア・モスク、スルタンアフメット・モスク、ガラタ塔とともにアジア側もカドゥキョイ、ウスキュダル、クズ・クレシ、チャムルジャの丘まで、イスタンブルをイスタンブルたらしめている無数の美しさが目の前に広がっている。オスマン朝建築の痕跡が残り、美的な見た目によって注目を引いている施設には一時に250人まで入場できる。

■トルコと世界の食の美味

トルコと世界の食のうち最もよく知られていて、最も愛されている美味を備えて設けられた料理の数々は、イスタンブル広域市のジハンギルの社会施設がもつボスフォラス海峡の眺望の景色ともに、もはや宴のようである。緑と青が交差する雰囲気の中で、ボスフォラス海峡の比類なき美しさを見る可能性を提供する施設は、カフェテリアのサービスも提供している。さらに、メニューの中には素晴らしいマントゥ、スパゲッティ、サラダ各種も愛好家の嗜好を征服している。ジハンギルに行く事があったら、トルコ料理の中で最も愛好される味であるマントゥを、老若男女が好むスパゲッティーあるいはマカルナを豪華な食に変えたトルテッリーニを、イスタンブル広域市の社会施設でお試しあれ…。

(中略)

■どうやって行く
住所:Kılıçalipaşa Mahallesi, Sanatkarlar Caddesi, Kamacı Ustası Sokak no.1, Beyoğlu, İstanbul

アクセス
車で:施設に車で行くのはとても容易である。海岸通りを利用してカラキョイまで来たのちに、ヌスティイェ・モスク前の信号から上方に上る道に曲がる。施設はちょうど右側にある。(しかし施設では場所柄ゆえに駐車場はない)

公共交通機関: 施設はかなり中心地にあるので公共交通機関でのアクセスは容易である。
・タクスィムからノスタルジック・トラムを使ってカラキョイまで来たのちベシクタシュ方面に10-15分ほど歩いた距離にある。
・カバタシュ-バージュラル間のトラムを利用しても行ける。カラキョイあるいはトプハーネに来たら、トラムを降りると、通りの左側にある施設を目にすることができる。
・また、ベシクタシュに来て(アジア側からお越しの方にはフェリーという選択肢もある)ここから海岸沿いに海の空気を感じながら歩いても行ける。

■ジハンギル地区の由来は

地区の名は、立法王スルタン・スレイマンの息子の一人である皇子ジハンギルに由来する。実のところ皇子の名前を帯びたモスクに由来すると知られている。皇子ジハンギルが母親の異なる兄弟である皇子ムスタファの死後に大変嘆いて22歳でこの世を去ったことを受け、ボスフォラス海峡を臨む丘の上に、彼の名を冠したモスクが作られた。立法王スルタン・スレイマンは、トプハーネとフンドゥクル間にある岸から300段で到達できる高さの場所に、息子ジハンギルを追憶して建築家スィナンに作らせたのがジハンギル・モスクであり、その後、地区の名称となった。

イスタンブルの必ずや見るべきモスクの一つである。モスクの小さな中庭が醸す平安に満ちた雰囲気と極上の景色は一見の価値あり。



この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:53804 )