アルジェリア:グローバル化に向けて2022年から小学校での英語教育が必修化
2022年07月30日付 al-Quds al-Arabi 紙


■アルジェリア大統領:フランス語は「戦利品」、英語は「世界の(共通)言語」(ビデオ)

【アルジェ:アナドル通信社】

アルジェリアのアブドゥルマジド・テブン大統領は、「今年から初等教育カリキュラムに英語を含めることを決定した」と発表した。そして「アルジェリア人にとってフランス語は戦利品である*」との認識を示した。

この発言は、地元メディアのインタビューに答えたもので、アルジェリア大統領府は土曜日、Facebookを通じて、その一部を配信した。

先月6月19日にテブン大統領は、初等教育の段階から英語を取り入れるように命じた。

現在、アルジェリアの英語教育は、中等段階(中学校)から開始されている。この決定によって、英語はフランス語と共に初等教育における第2外国語となる。

この決定の実施時期に関して、テブン大統領はインタビューで、「アルジェリアが世界に新出するために、今年度から実施する。フランス語は戦利品、国際語は英語だ」と述べた。

「フランス語は戦利品である」は、長いフランス植民地時代(1830-1962)の必然的な結果の一つを表すためにアルジェリアの政界や文化界で使用されているフレーズだ。

2022年のフランコフォニー国際機関の報告によると、アルジェリアでは、人口約4500万人のうち約1500万人がフランス語を話すということだ。

近年、アルジェリアの政党や各団体から、世界で最も通用する言語である英語を初期教育に取り入れるよう求める声が高まっている。

*フランス語は戦利品である:
アルジェリアを代表する作家カテブ・ヤシーン(1929 - 1989)の言葉「J'écris en français pour dire aux français que je ne suis pas français....la langue française a été et reste un butin de guerre.(I write in French to tell the French that I am not French.... the French language was and still is a trophy of war)」からの引用





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( 翻訳者:半田桃香 )
( 記事ID:53830 )