シリア:ヌスラ戦線幹部が殺害されたアル=カーイダ指導者への哀悼を公然と表明(2)
2022年08月02日付 その他 - Snack Syrian.com 紙


■ヌスラ戦線幹部がアル=カーイダ最高指導者を追悼する文言を投稿…シャリーア最高法官「アブー・アブドゥッラー・シャーミー」氏は西側諸国に自組織との関係回復を求めたにもかかわらず、ザワーヒリー氏のこれまでの足跡を賛美

【スナック・シリアン・ドットコム】

2016年以来アル=カーイダとの関係を解消しているとされるヌスラ戦線が、その母体組織との結びつきを公然と続けており、その最高指導者を追悼しているという事実は注目に値する。

「アブー・アブドゥッラー・シャーミー」氏についても、これまで同氏は西側諸国の「テロ組織リスト」から自組織を削除するように求め、彼らに対し自組織との関係を正常化するよう呼びかけていたのである。

ヌスラ戦線が過去に、アル=カーイダとの関係を隠ぺい・カムフラージュすることを目的として、最初は「ファトフ・シャーム戦線」、次に「シャーム解放機構」といった風に幾度となくその名称を変更してきたことは特筆に値する。しかしこれらの組織は米国のテロ組織指定リストに掲載されているにもかかわらず、同国がイドリブ県内で実施している攻撃の対象にはなっていない。

ヌスラ戦線と過激派組織の関係は公然のものであるにもかかわらず、米国はこうした組織に対応するうえでの明らかな不備とともに、イドリブ県内で「フッラース・ディーン戦線」といった諸組織を攻撃するに留まっているのである。

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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:53850 )