キャマール・ハッラーズィー外交関係戦略評議会議長の発言、イスラエルを強く刺激(2)
2022年07月18日付 Hamshahri 紙


〜(1)の続き〜

 キャマール・ハッラーズィー議長の発言の全文は、以下の通りである。

 イラン外交関係戦略評議会のキャマール・ハッラーズィー議長はカタールの放送網アルジャズィーラに対し、「米国・イスラエル間の戦略的パートナーシップに関するエルサレム共同宣言はこれまでの共同宣言を繰り返したものに過ぎず、いかなる結果ももたらすことがないだろう」と語った。

 同議長は続けて、「我々は、我が国に友好の手を差し伸べたとするサウジ当局の発言を歓迎し、サウジとの対話と[外交]関係再開の用意がある」と述べた。

 同議長はさらに、イランとサウジアラビアは同地域の重要な二国家であり、両国の対立を解消することは地域の発展につながる、と語った。

 イラン外交関係戦略評議会議長はまた、「中東版NATOの構想は浅薄な考えであり、サウジアラビアはこの構想が提起されていないことを強調している」と話した。

 同議長は、イスラエルは弱小国レベルにあり、バイデン米大統領がこの体制を支持しても強国の上位を占めることはできないとし、次のように述べた。「近隣諸国が我が国の国家安全保障を脅かす行動を起こせば、我が国もそれに対抗する措置を取り、イスラエルに対する直接的な対応をもたらすことになるだろう。」

 同議長は加えて、「我々は、我が国の重要かつ機密性の高い施設が攻撃された場合にイスラエルの深部を狙うことを目的とした大規模な軍事演習を行ってきた」と語った。

 ハッラーズィー議長は、米国は核合意維持の保証をしていないとし、国際原子力機関(IAEA)が公正かつ独立的に行動すれば、対立の解消は容易だと述べた。

 また同議長は、「地域の危機に対する唯一の解決策は、政治・安全保障面での対立解消に向けた国際的対話フォーラムの設立であるとし、この点に関してカタールは重要な提案をしており、我々はこれに関して完全な用意があることを発表している」と述べた。

 イラン外交関係戦略評議会議長はさらに、「我々は、サウジアラビア、トルコ、エジプト、カタールなどの重要な国々が参加する国際対話の開始を呼びかける」と話した。

 ハッラーズィー議長はイランのミサイル計画や地域政策に関するいかなる交渉も拒否し、「この2つの問題について交渉することは、屈服することを意味する」と述べた。

 さらに同議長は、イランに対する不信と敵対政策の高い壁が築かれたまま米国と直接対話を行うのは困難だ、と語った。

 同時にハッラーズィー議長は、イランには核兵器を製造する意図はないことを強調した。

 同議長はこう続けた。「我々はウラン濃度を20%から60%に高めたが、90%まで容易に高めることができる。」

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( 翻訳者:OK )
( 記事ID:53856 )