リビア:首都で激しい武力衝突
2022年08月28日付 al-Quds al-Arabi 紙


■リビア:軍事的緊張の高まりとともにトリポリを覆う戦争の前触れ

【トリポリ:本紙、諸通信社、ラシード・ハシャーナ】

リビアの首都トリポリは金曜(26日)夜に激しい戦闘が勃発し、昨日土曜朝まで続いた。敵対関係にあるグループが銃撃戦を行い、街のいたるところで大きな爆発音が響いた。

リビア政府の支配をめぐり、過去数週間、首都周辺への武装集団の動員が強化されるような政治危機の中、目撃者らはトリポリ中心部で衝突が勃発したと語った。

トリポリでは土曜の夜明けから、大統領評議会傘下の部隊とハフタル将軍傘下の武力衝突が発生し、これまでにコメディアンのムスタファー・バラカ氏が死亡した。

なお、「将軍777」(代表議会)傘下のグループと「安定支援機関(SSA)」(大統領評議会)グループの間の衝突は、首都の複数の地区で発生したという。

また、インターネット上で広まった街中の写真や動画には、通りを疾走する軍事車両や銃撃を行う戦闘員、そして火事を消そうとする地元住民が映し出されていた。

さらに、トリポリの多くの地区では衝突や砲弾の音が継続的に聞こえた。そして、SNSでは中心部のバーブ・ベン・ガシール地区とザーウィヤ通り地区での銃撃戦や、ある地区での車両の炎上の動画が出回った。

一方、リビアの通信社は、首都での衝突のためトリポリ大学が授業や試験を延期したと伝えた。これは衝突が続く中での決定であり、無差別な砲撃を受けて旅券事務所から煙の柱が上がるのが目撃されている。

(後略)

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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:53970 )