パレスチナ:パレスチナ人記者射殺の調査結果をめぐり米国と国連がイスラエル軍に圧力をかける
2022年09月06日付 al-Quds al-Arabi 紙


■シェリーン・アブー・アクラ…米政府は「交戦規定」についてイスラエルに圧力をかける
■国連はイスラエルに説明責任を果たすよう改めて要請

【本紙:諸通信社】

アル・ジャズィーラのシェリーン・アブー・アクラ記者はおそらくイスラエル軍人の銃弾に倒れた、とイスラエル軍が結論付けたことを受け、ヴェダント・パテル米国務省副報道官は火曜(6日)、米政府はイスラエルに対して交戦規定に関する政策と運用を見直すよう圧力をかけるだろう、と語った。

パテル副報道官は報道発表の中で、「今後再びこのようなことが起きないよう、我々はイスラエルに対してこの件に関する政策と運用を見直すよう直接、密接に、そして最高レベルで圧力をかけるだろう」と続けた。

また、NYでは、アントニオ・グテーレス国連事務総長が火曜、アブー・アクラ記者の暗殺について説明責任を果たす必要があると改めて要請した。

ステファン・デュジャリック事務総長報道官は、イスラエルによる調査結果に対して「事務総長はこの件に関する公表結果について説明を受けた。そして、シェリーン・アブー・アクラ記者の死に関する説明責任を果たす必要性を引き続き訴えている。」とコメントした。

さらに、「ジャーナリストが標的になることは決してあってはならない。彼らは嫌がらせを受けたり恐怖を感じたり、脅迫されることなく業務を遂行することが許されていなければならない。」と続けた。

昨日火曜、イスラエル軍はパレスチナと米国の国籍を持つジャーナリストは兵士のひとりによる「誤射」で殺害された可能性が高いと語り、刑事事件としての調査は必要ないと訴えた。なお、パレスチナは国際的な調査を求めている。

アブー・アクラ記者は2022年5月11日、西岸地区北部の街ジェニンで起きた襲撃を取材中に頭部に銃弾を受けて即死した。

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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:54012 )