シリア:シリア・ロシア両政府軍が避難民キャンプを爆撃、米国大使館は爆撃を非難
2022年11月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 駐ダマスカス米国大使館がイドリブの虐殺を非難(ツイッター)

【ダマスカス:本紙】

水曜、駐ダマスカス米国大使館は、シリア政府がイドリブ西北部におけるシリアとトルコの国境線上にて行ったキャンプでの虐殺に対する非難を表明した。

同大使館は公式アカウントを通じて「アサド政権と同政権へのロシアの支援者による、シリア西北部の避難民キャンプへの恐ろしい攻撃」を非難し、この虐殺により「子供を含む70人以上」の死傷者が出たことを確認していると述べた。また、「(同事件の)責任者の説明責任」を要求した。

また、「ウクライナでの状況と同様に、ロシアはシリアでも被害者を非難するために偽情報を使い、ロシアとその同盟者たちの罪から注意を逸らしています。しかし、事実は明白です。ロシアの爆撃とシリア政府の爆撃により、無実のシリア市民が殺されています。爆撃をやめ、嘘をつくのをやめなさい」と追記している。

シリア及びロシア両政府軍は、日曜(6日)に、国際的に禁止されているクラスター爆弾を搭載した「地対地」ミサイル30発以上を、イドリブ郊外にある避難民キャンプに発射した。

シリア民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)の副本部長ムニール・ムスタファ―氏は、「アル=クドス・アル=アラビー」に向けた以前の声明の中で以下のように述べた。シリア北西部で日曜(6日)に、クラスター爆弾搭載の地対地ミサイルによる4回以上の攻撃があった。カフル・ジャーリス、ムーリーン、ワーディー・ジャーフ地区のキャンプを標的としたこれら「最後の避難所にいるシリア人を追いかけるテロ攻撃」の結果、子供3人と女性1人を含む9人の民間人が死亡し、閉じ込められた状態にあった多くの者を含む約70人が負傷した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:浪内紫雲 )
( 記事ID:54416 )