パレスチナ:当局との合意発表後、ナーブルスは沈静化
2022年09月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■指名手配者逮捕による緊張を終わらせるためのパレスチナ当局との合意発表後、ナーブルスは沈静化

【ナーブルス:本紙】

ヨルダン川西岸北部のナーブルスで起こった抗議行動と、活動家とパレスチナ治安部隊間の武装衝突で、1人が死亡、数十人が負傷した後、同市は水曜日に沈静化した。

ナーブルスの諸派調整委員会は、パレスチナ治安部隊が追っていたムスアブ・シュタイヤとアミード・トゥバイラを拘束後に、2日間にわたって同市で起きていた危機を終わらせるため、パレスチナ当局との合意に至ったと発表した。

パレスチナ筋によれば、合意では「追われていたムスアブ・シュタイヤの問題を納得いく形で終わらせるよう対処すること」「釈放までの期限を設けるよう対処すること」「治安を理由に起訴せず、2人の指名手配者の問題を国家の問題とみなすこと」という内容が盛り込まれた。

また、「ナーブルスの抗議行動で拘束された者を、個人財産への攻撃や窃盗を行った者を除いて釈放し、この出来事を背景として、いかなる人物も起訴しないこと」を決めた。

ナーブルスの市民機関連合のコーディネーター、サーミル・イナバターウィー氏は「発表された合意は、逮捕された2人の指名手配者釈放のための内部対話を続ける上での流血を避けることを狙っている。」と述べた。

ナーブルスでは、火曜日に数時間にわたって活動家とパレスチナ治安部隊の間で衝突があり、その間、抗議行動や軍事車両への投石、複数の通りでタイヤへの放火や封鎖が行われた。

パレスチナ治安部隊が活動家のムスアブ・シュタイヤとアミード・トゥバイラを拘束した後に起きた衝突で、パレスチナ人男性1人(53歳)が死亡、数十人が負傷した。現地筋によると、1人の活動家はイスラエル占領当局の指名手配者である。

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( 翻訳者:齋藤公佑 )
( 記事ID:54458 )