エジプト:スーダンの政治家兼宗教指導者がエジプトの政府専用機で10年ぶりに帰国
2022年11月22日付 al-Quds al-Arabi 紙


■スィースィー大統領が、スーダンの民主統一オリジン党首の首都ハルトゥームへの輸送に政府専用機の提供を指示

【カイロ:ターミル・ヒンダーウィー】

エジプトのアブドゥル・ファッターフ・スィースィー大統領は、スーダンの民主統一(DUP)オリジン党の党首でハトミーヤ・スーフィー教団の指導者であるムハンマド・ミルガーニー氏を首都ハルトゥームに輸送するために政府専用機を提供するよう指示した。ミルガーニー氏は10年間エジプトに居住していた。

カイロ・ニュース・チャンネルは、「ミルガーニー氏が本日、ハルトゥームに戻ったことで、エジプトは完全にスーダン国内の合意を支持することになる」と報じた。

ミルガーニー氏は2010年に、党内の抗争によりスーダンを離れ、ロンドンでしばらく滞在した後、カイロに拠点を移した。

DUPオリジン党のウマル・ハルフッラー報道官はプレスリリースで、「ミルガーニー氏が帰国したことで、今年3月に始まった政治危機の解決のためのスーダン協議の停止など、山積する問題や課題が解決するであろう」と述べた。

エジプト政府は、このところエジプトと歴史的に関係の深いスーダン政治勢力との会合を頻繁に行い、スーダン軍事指導部と民主化勢力の連合体「自由と変革勢力(FFC)」を和解させるための努力を傾けてきた。

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( 翻訳者:高橋信哉 )
( 記事ID:54514 )