ゼレンスキー大統領から、エルドアン大統領とグテーレス事務総長に謝辞
2022年11月27日付 Milliyet 紙


ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、穀物協定のおかげでウクライナの穀物を、世界40カ国に向けて500隻近くの船で輸送していると述べた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、今日(11月27日)、ウクライナ首都キーウで開催された「ウクライナからの穀物」会議に出席。ハンガリーのノヴァーク・カタリン大統領、ベルギーのアレクサンダー・デ・クロー首相、ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相、リトアニアのイングリダ・シモニーテ首相らも出席したこの会議で、ゼレンスキー大統領から、アントニオ・グテーレス国連事務総長とトルコのレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領に穀物協定調印までの協力に対して感謝の意が示された。ゼレンスキー大統領は、「今や世界の安定を保証する重要な手段の一つになった穀物輸出を積極的に保護するための協力に対し、アントニオ・グテーレス国連事務総長ならびにトルコのレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領に私から感謝する。ウクライナ和平の公式に含まれる要素はすべて合理的なものであり、欧州のみならず全世界の利益という観点からも適用されるべきものとなることを共に示した」と述べた。

■「約500隻がウクライナを出港。農産物1200万トンを世界40か国に」

ゼレンスキー大統領は、協定の枠組みによってこれまでに約500隻がウクライナから出港したと続け、「今日までに500隻近くがウクライナの港を出発した。これは世界40カ国のあらゆる社会に向けて1200万トンの農産物が届けられることを意味する。同時に、穀物協定は飢饉に見舞われている国々も対象としている。「ウクライナからの穀物」プログラムの枠組みで、来春の終わりまでに月に10隻ペースで最低60隻を飢饉・干ばつリスクにさらされている国々に向けて出港させることを見込んでいる」と述べた。

■参加国首脳から協定への支持メッセージ

会議に参加した各国の首脳も、ロシアに立ち向かうウクライナへの支持を示し、同時に穀物協定への支持を表明した。ハンガリーのノヴァーク・カタリン大統領は、露ウラジーミル・プーチン大統領に対し、「ウクライナにおける戦争でのロシア連邦大統領の責任は明らかであり、ハンガリー人はこの流血に常に反対してきた。我々はウクライナの隣人であり、彼らは我々の支援を頼りにすることができる。2022年は戦争の年だった。2023年が平和と復興の年になることを願う」と述べた。またポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は穀物協定への支持を述べたうえで、「我々は当然積極的に支援しており、このために2000万ユーロを割り当てている」と話した。リトアニアのイングリダ・シモニーテ首相は、アジアやアフリカの貧しい国々に食糧を届けるためにリトアニアとしてウクライナ農家を支援すると強調し、「リトアニアはほかの参加国とともに、アフリカやアジアのすべての家庭がパンにアクセスできるよう、作物を収穫する農家を支援するためにこのイニシアチブに参画する」と述べた。同じく、ベルギーのアレクサンダー・デ・クロー首相も会議中のスピーチで 「困難な時期に困難を克服する唯一の方法は団結することだということを(ウクライナは)示した。ともにこの困難を乗り越えよう」と語った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:54537 )