ISKP(イスラーム国ホラーサーン州) アフガニスタンを越境する脅威 ISKPのボーダーレスな特徴(3)
2022年11月13日付 Hamshahri 紙
(続き)
アフガニスタンを越境する脅威
今日もはやISKPをアフガニスタンに限定された集団と見なすことはできない。『ディプロマット』のレポートによれば、ISKPは地域の他の国々へ自身の活動を拡大するための戦略的ビジョンを達成することで、組織的にアフガニスタン東部を離れてアフガニスタン北部州および西部州へ進出している。ISKPはこれらの地域でアフガニスタン国内のタジク人やウズベク人民兵を引き入れており、これらの民族から成る民兵によってISKPはアフガニスタン国境を越えて中央アジア諸国へ進出することが可能になっている。
実際のところ、現在のアフガニスタンのイデオロギー的、民族的、言語的、政治的要因はISKPの発展と成長に寄与しており、ターリバーンへの不満と反発の増加は、不満を持つ者をISKPに惹きつける土台になっている。また、ISKPのポテンシャルを評価するにあたり、このテロ組織にとって領土の獲得はもはや最優先事項ではなく、現在の状況では、イデオロギー的、戦略的、戦術的裾野の周辺地域への拡大がISKPの最も重要な目的であることを認めなければならない。ISKPの脅威は今日、アフガニスタン前政権の軍や諸部隊の崩壊によりさらに増しており、ターリバーンの時代に軍の崩壊に伴ってカーブル政府から分離した兵士の多くが、現在、ISKPへ惹きつけるうえでの重要なターゲットになっている。
2022年初頭、ISKPはアフガニスタン北部の国境都市テルメズからウズベキスタンの軍事基地にロケット攻撃を行う準備を終えた主張した。この集団は2022年5月、自身の脅威がもはやアフガニスタンの国境に限定されていないことを示すために、アフガニスタンのタハール国境からタジキスタンの軍事的ターゲットに対する2回目のロケット攻撃を行った。これらの攻撃の大部分は専門的訓練を受けた兵士によって正確に実行されたものであり、このことによりISKPには比較的高い専門的軍事技術をもつメンバーがいることが示された。おそらく、これらの人々は崩壊したアフガニスタン軍の一部であり、ここのところカーブルに包括的な統治が行われていない中ISKPに惹きつけられ、今日ではアフガニスタンだけでなく地域の他の国々をも脅かしている。
−了−
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( 翻訳者:OK )
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